徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

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Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)10月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1106 三面

離島・へき地 研修 特集
宇和島徳洲会病院

都市型と地域型の融合

離島・へき地 研修

宇和島病院は海と山に囲まれた自然豊かな立地 宇和島病院は海と山に囲まれた自然豊かな立地

宇和島徳洲会病院(愛媛県)は県庁所在地にある松山駅から特急で1時間20分、海と山に囲まれた城下町にある。高齢化率は約36%と全国の平均を上回る高齢者の多い地域で、同院は急性期から回復期・維持期(在宅期)をトータルに診るケアミックス病院として地域のニーズに応えている。

同院の総合診療専門研修プログラムは、都市型病院と地域型病院の長所をうまく取り入れているのが特徴。

都市型病院は、グループ病院の湘南鎌倉総合病院(神奈川県)、福岡徳洲会病院を含めた3病院から選択し、総合内科、小児科、救急科を1年半かけて学ぶ。地域型病院は、宇和島病院で総合診療専門研修Ⅱ(病院の総合診療部門中心)を1年間、総合診療専門研修Ⅰは「離島」、「山間へき地」、「家庭医療」、「東洋医学」、「在宅医療」の5コースから連携施設を選択し、半年で実施する。

「積極的に都市型の病院と連携する」と貞島総長 「積極的に都市型の病院と連携する」と貞島総長

選択性を高めるため9つの連携施設と協力。プログラム統括責任者を務める貞島博通総長は、そのすべてに出向き、総合内科がしっかりできる施設を選んだ。

「若い時には都市型の病院、とくに救急科で〝揉まれる〟ことが大事です。当院が基幹病院ではありますが、積極的に都市型の病院と連携を取っていきたいと考えています」とプログラムの意図を明かす。

さらに貞島総長は、これからの時代にはサブスペシャリティをもった総合診療医が必要であると持論を展開、「これを育てるためには10年はかかると思います。本プログラムの3年間では、技術より考え方の視点を学んでほしい。とくに専門を決めかねている若手医師は必ず受けるべきプログラムです」と説明する。

指導医の筋浦立成・内科部長も「考える医師になれ」と強調。

病棟ラウンド中に研修医にアドバイスを送る筋浦部長(中央) 病棟ラウンド中に研修医にアドバイスを送る筋浦部長(中央)

「すぐに検査をするのではなく、身体所見から仮説を立て、検証するために必要な検査をするというのが本来の流れ。当院の研修では、この基本を学んでほしいです」と語気を強める。

同院で行う総合診療専門研修Ⅱでは、認知症を学べるのも強み。これからの時代には必要不可欠な知識であり、1年間あれば基本的なことは学ぶことができると貞島総長。「当院は研修に必要な症例が多く、幅広い経験ができます。若手医師はどんどん当院を利用して、ステップアップしてほしいです」と意欲的だ。

当直での経験に自信つく

桑名謙医師(福岡徳洲会病院所属、初期研修2年目)

桑名謙医師(福岡徳洲会病院所属、初期研修2年目)

内科的な患者さんを自分で診察し、方針を立てて治療するという流れは、これまでに経験したことがなく、勉強になります。また、病棟では入院患者さんの輸液管理ができるようになるのが目標です。自主性に任されて診療できるのも地域医療研修ならではだと思うため、この環境でできる限りの経験を積みたいと思っています。

大変だったのは当直の時。救急車が10台くらい来て、そのうち9人入院するという重症患者さんの多い日でした。福岡病院では当直医が多いのですが、ここでは指導医と2人だけしかいなかったため、自分も戦力にならないといけません。この経験を乗り越えたおかげで、少しだけ自信がつきました。

当初、福岡病院と入院や退院の基準が違うことにとまどいました。地方ならではの患者さんとの付き合いがあり、そこから患者さんの社会的背景まで考える医療の大切さを学ぶことができました。

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