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2017年(平成29年)8月28日 月曜日 徳洲新聞 NO.1097 三面

老健優和の里
越冬入所で地域サポート
退所後の在宅生活にも力

退所後の在宅生活を確認するため利用者さん宅を訪問。薪ストーブ(中央)を使用している家庭も少なくない 退所後の在宅生活を確認するため利用者さん宅を訪問。薪ストーブ(中央)を使用している家庭も少なくない

介護老人保健施設優和の里(新潟県)は地域の要介護高齢者さんを対象に、冬季を施設で過ごしてもらう “越冬入所” に対応している。豪雪地帯という特性から、独居高齢者さんの安全確保や介護をしている家族の負担軽減が目的。

「当施設そのものは海に近いこともあり、あまり雪が積もることはありませんが、車で10分程度走ると積雪が1~2mにもなります。何かあっても簡単に移動することができません」と、本間由里子・総看護師長は説明する。

同地域には薪ストーブを使用している家庭もあり、暖房の確保が難しくなったり、火の始末ができなかったりする恐れから、家族などに入所を提案している。「薪ストーブの場合、天気の良い日に軒下に薪をつくり、ストーブを使う際に持って来ます。持ち運ぶ際に転倒などの恐れがあるため、当施設では1998年の開設当時から越冬入所を勧めています」(本間総師長)

当初は施設に入ることに抵抗感を示すケースが少なくなかったが、介護保険制度創設以降、年々利用者さんが増加。現在は毎年7~8人が利用しているという。「9月から翌年の4、5月までの間、過ごされます。山形県からの申し込みもあります」(本間総師長)。

支持を集めている要因は施設内で過ごす安心感だけではない。退所後、自宅生活を円滑に送れるように尽力する各スタッフの姿勢にもある。退所前にケアマネジャー、介護福祉士、看護師、MSW(医療相談員)、リハビリテーションセラピストが自宅を訪問。家の造りを確認し、利用者さんの心身の状態に応じて、手すりの設置、段差の解消などの住宅改修、介護保険サービスの利用などを協議する。

退所後にも訪問。地域の介護事業所スタッフとともに訪れ、自宅での生活が送れているかを確認する。「訪問する専門職が10人程度になる時もあります。入所前に比べて生活しづらいようでは意味がありませんので、対策を各職種で考えます」と本間総師長。

入所中は入所者さんの心身の機能が低下しないようにリハビリにも注力する。「筋力の維持・改善はもちろんですが、入所するとお金を使わなくなるので、経済的な感覚を失わないように院内の売店で買い物をすることも行っています」と強調する。

今後も同施設は越冬入所に対応していく方針。本間総師長は「今は問題ない方でも、必要になった時に当施設を頼りにしてもらえたらと思います」。

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