2017年(平成29年)3月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1074 一・二面
鎌ヶ谷総合病院 83床増床が認可され
回復期リハ病棟開設
鎌ケ谷総合病院(千葉県)は、2月に県から83床の増床が認可された。これにより6月に院内に併設している「緩和ケア病棟なごみ」を増床、今秋には回復期リハビリテーション病棟を開設する計画。今年中に増床をすべて終える方針だ。同院は今年9月に開院10周年という節目を迎え、より一層、地域の中核病院としての機能を発揮していく。
「地域医療を活性化させたい」と山本院長
鎌ケ谷病院は一般病床248床、緩和ケア病床13床だったが、これに83床が加わる。2007年に開院し、早い時期から満床状態となり、5年前に増床を申請。しかし開院間もないこともあり、認可されなかった。今回の増床認可で「地域の患者さんのニーズにもっと応えられるようになります」と山本穰司院長。
スタッフがそろい次第、今年中に続々と増床する予定だ。
増床はまず院内に併設している「緩和ケア病棟なごみ」で、6月を予定している。緩和ケア専任の医師が1月に着任したことから、院内からの転床だけでなく、今後は他院からの受け入れも強化していく。
今秋に予定しているのが、回復期リハビリテーション病棟の開設。急性期医療と在宅医療の架け橋となる病棟で、これまで他院へ移していた患者さんを院内で受け入れることが可能となる。
同病棟について「急性期の治療を終えた患者さんを待ち時間のロスもなく受け入れ、スムーズにリハビリに移行できるため、患者さんにも喜ばれると思います」(山本院長)。
6 月に増床する予定の緩和ケア病棟なごみ
同院は増床が認可される以前から、地域医療の活性化を考え、鎌ケ谷市医師会との交流を強化。診療内容や今後の医療展望などを共有することで、連携が円滑化している。今後、回復期リハビリ病棟への受け入れが始まれば、同院は地域医療のなかで一段と重要なポジションを担うことになる。山本院長は医師会への加入も視野に入れ、紹介・逆紹介だけではなく、顔の見える情報交換を積極化していきたい考えだ。
また、立地面では成田空港、羽田空港に乗り換えなしで行けるアクセスの良さが同院の強み。今回の増床を機に、メディカルツーリズム(医療観光)の受け入れを、これまで以上に推進していく計画だ。このため外国人患者さんに対応するシステム構築や通訳など人員確保が今後の課題として浮上している。
今年9月に開院10周年を迎える同院。先端医療を積極的に取り入れるなど、社会医療法人傘下の病院として地域医療の中核を担ってきた。山本院長は「今回の増床は、当院にとっても地域医療にとっても大きな一歩になると思います。患者さんのために全力で取り組んでいきます」と飛躍を誓っている。