徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2017年(平成29年)3月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1074 一面

中部徳洲会病院
JCI認証を取得国際的医療機能評価
徳洲会グループ6施設目

中部徳洲会病院(沖縄県)は2月25日、国際的な医療機能評価であるJCI認証を取得した。国内の医療機関で23施設目、徳洲会グループでは6施設目。同認証は主に患者安全や医療の質の観点から14カテゴリ・約1140項目におよぶ審査項目からなり、高いハードルをクリアしなければ取得できない。同院の伊波潔院長は「認証取得はゴールではなく、スタートにすぎません。患者さんのため安全や質の向上への取り組みを継続していきたい」とさらなる意欲を見せている。

「ゴールではなくスタート」

(左から)眞玉橋事務長、呉屋・事務部長、伊波院長、大村恵美子・看護部長、髙江洲課長 (左から)眞玉橋事務長、呉屋・事務部長、伊波院長、大村恵美子・看護部長、髙江洲課長

中部徳洲会病院は2月20日から24日にかけてJCI認証の本審査を受けた。審査では患者さんの入院から退院までをトレース(追跡)する形で、患者確認や診療記録の作成、転倒転落リスクをはじめとするさまざまなアセスメント(評価)などを適切に実践しているかどうかを、各種書類の閲覧や職員への口頭質問を通じ、徹底的に確認していく。施設や設備に関しても安全や感染の観点から不備がないか審査される。

病院一丸となり5日間にわたる審査を受けた結果、「Not met(不適合)」の項目はひとつもなく、「Partial met (部分適合)」が21項目にとどまり、ほかはすべて「Met(適合)」と好成績で審査に合格した。認証期間は2月25日から3年間。2016年6月にモックサーベイ(模擬審査)を受けた。

徳洲会グループは、これまでに湘南鎌倉総合病院(神奈川県)、葉山ハートセンター(同)、札幌東徳洲会病院、南部徳洲会病院(沖縄県)、湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)の5病院が認証を取得。中部徳洲会病院はグループ6施設目で、国内の医療機関としては23施設目だ。

病院一丸となりJCI 認証を取得 病院一丸となりJCI 認証を取得

伊波院長は「当院をより改善し、患者さんの安全を担保するためのツールと捉え、JCI認証の取得に向け取り組んできました。認証取得はゴールではなくスタートです。JCIは3年ごとに更新審査がありますが、更新を重ねるごとに、患者安全や品質改善の文化が当院にしっかりと根付き、職員にも染み込んでいくのだと考えています」と話す。

同院がJCI認証取得に向け活動を開始したのは約4年前。12年10月に徳洲会グループで初めて湘南鎌倉総合病院がJCI認証を取得し、13年2月には報告会が開かれた。出席していた伊波院長は、以前からハードルが高い第三者評価として興味を抱いていたJCIの受審を、本格的に考えるようになったという。

その後、JCIの関連セミナーに出席したり、14カテゴリごとにリーダーとコアメンバーを人選し、ミーティングを開催したりするなど受審に向けた準備を進めた。

同院は16年4月に新築移転を控えていたことから、本審査の受審時期を新築移転後に設定、今年2月の受審に至った。

移転前からQI(Qualityindicator) 活動の強化や、患者安全にかかわる基本項目の手順作成、実施など部分的な取り組みを実施。一方、各部門の業務手順書など必須文書の整備や手順書に基づく業務遂行の徹底などは、移転後の建物の構造や設備をふまえた内容にする必要性から、新築移転後に急ピッチで行った。

同院JCI事務局の高江洲基樹課長は「今は安堵の気持ちでいっぱいです」と胸をなでおろし、「JCI基準に合わせるため、カルテや看護記録の書式の見直しを行いました。また朝礼時に“手洗いの5つのタイミング”の唱和、院内をラウンドして5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾)の徹底を呼びかけました」と活動内容の一端を紹介。

カテゴリごとのミーティングは受審の1年前から、それまでの月1回から2回に増やし力を入れてきたという。認証取得後もラウンドは継続する方針だ。

審査中の様子。審査期間は5日間 審査中の様子。審査期間は5日間

今回、同院が審査に好成績で合格した要因として、伊波院長をはじめ同院関係者が口をそろえて強調しているのが、先行してJCI認証を取得したグループ病院からの協力だ。湘南鎌倉病院、南部病院、湘南藤沢病院から適切なアドバイスがあり、本審査直前の1カ月前には湘南鎌倉病院の権藤学司副院長を中心とするこれら3病院のチームによる模擬審査を実施。これがラストスパートを後押しした。

「グループの組織力の強さを改めて感じました」と呉屋済仁・事務部長は振り返る。

合格を喜ぶ暇もなく呉屋・事務部長は「継続が大事ですので、Partial-met になった21項目について改善を図っていきます。沖縄県は海外からの外国人観光客が増加しています。そうした方たちに安心して受診していただけるようJCI認証取得を機に、ますます受け入れ体制を強化していきたい」とさらなる飛躍を誓った。

今後、外国人患者受入れ医療機関認証制度(JMIP)の認証取得も目指す考えだ。

眞玉橋顕一事務長も「今回無事に認証を取得することができましたが、患者安全などの取り組みに終わりはありません。職員への再教育を繰り返し行っていきたい」と意欲的だ。

なお、同院はJCI受審を前提に新築移転計画を立て、JCIに合わせた設計を随所に取り入れた。受審の準備期間中に新築移転をはさんだ経験から、高江洲課長は「将来的にJCI認証取得を目指す病院は新築移転を行う場合、特に中央材料室や内視鏡室、オペ室などに関しては、安全面・感染面を考慮した造りを設計段階から反映していくことが望ましいです」と話している。

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