徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

Treatment of Disease

呼吸器内科の病気:好酸球性肺炎

アレルギー性肺炎だが原因はさまざま

好酸球性肺炎は、白血球の一種でアレルギー反応に関与している好酸球が肺に浸潤することによって引き起こされるアレルギー性の肺炎です。原因としては、薬物や真菌(カビの一種)、寄生虫などアレルギーを起こす原因物質の吸入によりますが、原因が不明であることも少なくありません。

好酸球性肺炎は発症時期で急性・慢性に分類されています (厳密には発症時期だけではないのですが、ここでは発症時期とさせていただきます) 。急性好酸球性肺炎のなかには、喫煙を契機に発症するタイプもあります。細菌やウィルスなどの病原微生物で引き起こされる一般的な感染症としての肺炎とは異なりますが、臨床症状、胸部レントゲン、CTや血液検査で、一般的な肺炎と診断されることも多く、抗菌薬の投与により改善しないため、専門医に紹介されることが多い病気です。

診断のポイントは好酸球浸潤の有無

一般的な症状は発熱、咳・痰、呼吸困難、全身倦怠感などですが、症状がほとんどない軽症例から、人工呼吸が必要となるような重症例までさまざまです。また気管支喘息のときにみられるような喘鳴(ぜーぜー、ひゅーひゅーのような呼吸音)を伴う呼吸困難を訴えることもあります。

胸部レントゲン・CTでは、スリガラス影、浸潤影が認められ、胸水を伴うこともあります。血液中の好酸球が増加していることもありますが、確定診断は肺への好酸球浸潤の有無がポイントになります。このためには気管支鏡検査が必要となり、肺の洗浄液や肺組織での好酸球増加が診断の決め手になります。

ステロイド増量による再燃・再増悪に注意

治療の第一選択薬は吸入ステロイド薬になります。一般的に、好酸球性の炎症(気管支喘息も好酸球性炎症です)にはよく効きます。しかし、好酸球性肺炎のなかには、ステロイド薬の減量に伴って再燃・再増悪をきたす症例があるため、注意深く漸減していく必要があります。また急性好酸球性肺炎のなかには、無治療で自然に改善する症例から、急激に呼吸不全が進行し人工呼吸管理を要する症例もありますが、一般的に予後は良好とされています。

PAGE TOP

PAGE TOP