徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

Treatment of Disease

呼吸器内科の病気:気管支喘息

気管・気道の炎症が慢性的に持続

気管支喘息は、空気の通り道である気管・気管支(気道)の粘膜に慢性的な炎症が持続し、さまざまな刺激に対して気道が過敏な反応を起こし、発作的に気道が狭くなることを繰り返す病気です。原因となるのは、ダニやハウスダスト(アレルゲン)などの吸入ですが、原因物質が特定できない症例もあります。

わが国では子どもの8~14%、大人の9~10%が気管支喘息といわれており、近年増加傾向を認めます。

夜間や明け方に呼吸困難などの症状

一般的な症状は発作性の咳・痰や呼吸困難で、夜間・明け方に出現しやすいという特徴があります。

診断は上記の典型的な症状の有無とこれらの症状が他の疾患によるものではないという除外診断で行われますが、客観的な診断法として呼吸機能検査があります。この検査では、1秒間に吐き出せる呼気量から息の吐き出しやすさを評価するとともに、気管支拡張薬吸入後にその息の吐きやすさが改善されるかどうかで診断しますが、症状がない時点で検査をすると、異常が検出できない可能性があります。また血液検査でアレルギー素因の有無や原因となるアレルギー物質(アレルゲン)の特定を行うこともあります。

吸入ステロイド薬の治療が中心

喘息治療の基本は、先述した気道の慢性炎症を抑える治療が中心となり、吸入ステロイド薬が治療の主体となります。さらに重症度に応じて気管支拡張薬などを追加投薬します。また症状が急激に悪化する時(発作時)には、即効性のある気管支拡張薬の吸入やアドレナリン(気管支拡張作用がある)の筋肉注射などが行われます。気管支喘息治療のもう1つのポイントは、症状の強弱に応じて、治療を強化したり、逆に弱めたりしていくことです。医師の指示のもとで行いますが、普段からの自己管理も非常に重要になってきます。

また原因となるアレルゲンが特定されている場合は、まずその物質を生活環境から除去することが重要です。さらにその物質に徐々に体を慣らすような治療(減感作療法)が行われることもあります。

喘息死減もまだ年間2,000人

最後に喘息死について触れておきます。吸入ステロイド薬の普及とともに、喘息死の患者数は年々減少しており、現在約2,000人/年といわれていますが、逆にいえばまだ年間2,000人もの喘息死がいるということになります。喘息死をさらに減らすためにも、医師のもとで適切な治療を継続し、自己判断で治療の中断などをしないことが重要です。

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