徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

Treatment of Disease

呼吸器内科の病気:肺結核

結核菌の空気感染で発症

肺結核は、ヒトにいる結核菌が空気感染でヒトに感染して発病する伝染性の疾患です。日本の結核罹患率は2015年に人口10万人あたり14.4人で、10人以下となっている欧米先進国に比べまだまだ結核は多く、世界のなかでは依然「中まん延国」とされています。罹患臓器は肺が圧倒的ですが、菌が血中に入り散布、全身性に進展することもあります。

初感染しても大半が免疫力で治癒

初感染は結核菌が経気道的に肺胞に定着したときに成立します。肺に初感染病巣ができると、多くの人々は免疫ができて治癒し、このときツベルクリン反応が陽性になります。一方、抵抗力の弱い人は、さらに進展して肺結核を発病します。また初感染を受けてから1年以上、長い場合は何十年も経ってから発病することもあります。

結核菌の感染力の強さは、宿主—病原体関係で決まります。つまり病原体の毒力・量と感染を受ける側の宿主の感受性(免疫力)の関係です。同じ感染力を持った結核菌であっても、それを吸い込んだ人がとても健康な状態でその菌に打ち勝つ抵抗力があれば大事に至りませんが、栄養状態が悪く消耗している場合であれば発病することもあり得ます。

「3週間以上続く咳」なら注意

一般的な症状は、数週間続く咳、痰、発熱、易疲労感、体重減少などであり、肺結核に特徴的な症状はありません。しかし一般的に3週間以上持続する咳・痰は肺結核を疑う契機になり、国際基準でも『3週間以上続く咳』は重要な指標です。血痰・喀血症状は比較的特徴的な症状です。

胸部レントゲンでは肺結核特有の陰影はなく、気管・気管支結核の場合、肺の異常影が乏しいこともあります。確定診断は、喀痰中の結核菌同定となりますが、培養検査の場合結果がわかるまでに1~2カ月かかります。

感染に危険性がある場合は隔離病棟で治療

治療は抗結核薬の多剤併用療法(3~4種類)が基本となり、治療期間は約6カ月です。また菌を排出し、他の人に感染する可能性がある期間は隔離病棟での治療を要することになります。また従来の抗結核薬が効かない、多剤耐性肺結核が問題となることがあります。多剤耐性肺結核は治癒率が低く、治癒したとしても再発率が高いといわれています。これらを防ぐためにも、早期発見・早期治療、および直接服薬確認治療というような患者支援も重要になってきます。

肺結核の感染予防のためには、N95マスクという特殊なマスクを装着する必要があります。

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