徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

Treatment of Disease

呼吸器内科の病気:COPD

別名「たばこ病」で原因の9割が喫煙

慢性閉塞性肺疾患(以下COPD)は、たばこの煙などを主とする有毒物質を長期間吸入することによって肺に慢性的は炎症が起こり、最終的にはガス交換(酸素と二酸化炭素の交換)の場である肺胞が破壊されてしまう病気です。さらに空気の通り道である気道が慢性炎症のため細くなり、空気の通りが悪くなります。COPDは別名「たばこ病」といわれており、わが国では原因の90%以上が喫煙ですが、受動喫煙だけで発症することもあります。

1秒間に吐き出せる呼気量で診断

一般的な症状は慢性の咳・痰と動いたときの息切れ(労作時呼吸困難)ですが、ゆっくりと進行し、上記の症状が重症になって初めて自覚されることが多いため、また加齢による変化と勘違いされるため、早期発見が困難な疾患です。

確定診断は呼吸機能検査で、1秒間に吐き出せる呼気量から息の吐き出しやすさを評価し、気管支拡張薬吸入後の一秒率(1秒間に吐き出せる呼気量の割合)が70%未満の場合COPDと診断します。気管支喘息と比べると、気管支拡張薬による効果が乏しいという特徴があります。わが国では胸部レントゲンやCTなどがよく実施されますが、COPDの確定診断はあくまで呼吸機能検査で行います。

残存呼吸機能の維持に重要な呼吸リハビリテーション

治療の大原則は、喫煙者の場合まず禁煙です。そのうえで、気管支拡張薬を中心に治療を行います。COPDの治療に使用される気管支拡張薬には、抗コリン薬とβ刺激薬の2種類がありますが、併用することで相乗効果が期待できる場合もあります。COPDと気管支喘息の合併例もあり、そのような症例には、気管支喘息で使用される吸入ステロイド薬の使用も考慮します。また呼吸困難軽減と残存呼吸機能の維持のために、包括的呼吸リハビリテーションも重要な治療メニューの1つで、運動療法、呼吸訓練などを行います。

以上の治療でも呼吸困難が持続し、低酸素血症(呼吸不全)を認める場合は酸素療法の適応になります。わが国では、在宅酸素療法実施患者の半数以上がCOPDです。さらに呼吸不全が進行し、二酸化炭素が吐ききれずに血液中に貯留するような場合は、二酸化炭素を効率よく吐き出させる呼吸補助として、マスクタイプの人工呼吸器を使用することもあります。

COPDには急激に病状が悪化する「COPD増悪」という病態があり、これらの予防のために、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。

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