
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)09月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1460 3面
麻酔科医師のそばで麻酔器の確認をする谷健太郎主任(左)
松原病院のCE(前列中央が吉見技士長)
松原徳洲会病院(大阪府)は「医師の働き方改革」の一環で臨床工学技士(CE)のタスクシフトを加速させている。同院は、2021年の法改正によるCEの業務範囲拡大にともない、同年12月から主に「外科腹腔鏡手術でのカメラの保持・操作」を実践。年々、同手術全体に占める割合が高まっており、今や7割を超える月も珍しくない。
昨年度からは麻酔の補助業務を推進。従来、麻酔科医師が行っていた手術室での術前準備(麻酔器点検や薬剤の準備)、麻酔導入補助、術中のバイタルサイン確認や麻酔記録の記載などを手がけている。23年度に携わった件数は450件に上り、診療科も外科をはじめ、整形外科、心臓血管外科、婦人科、歯科口腔外科など多岐にわたる。
吉見隆司・臨床工学技士長は「腹腔鏡手術でのスコープオペレーターは導入施設が増えつつありますが、麻酔補助に関しては医師の考え方や看護師が特定行為(医師の包括的指示の下に行われる診療の補助)でできるため、CEが本格的に行っている施設はグループ内でも少ないと思います」と説明。
一澤敦・麻酔科部長は「医師にしかできない業務に集中できるため、とても助かっています。たとえば医療機器のトラブルが起こっても、CEがいると対応が早く、手術が止まる時間帯も短くなります。麻酔記録にしても遅滞なく入力してくれるので結果的に患者さんの安全につながりますし、次の手術の患者さんに対して術前訪問が行えるなど、医師の業務拡充も図れます。今では、なくてはならないぐらいの存在です」と強調する。
現在、同院には36人のCEが在籍。吉見技士長は「より良い医療の提供に貢献したい」と、今後もCEのタスクシフトを推進していく予定だ。