徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)5月31日 月曜日 徳洲新聞 NO.1289 三面

湘南鎌倉病院 患者さん滞在時間短縮へ
検体検査を全自動化
国内初のシステム構築

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は全自動検体検査システムを導入し業務の効率化を推進、これにより採血やPCR検査の検体分析業務などに、臨床検査技師がより多くの時間を割けるようになった。また、正確さを担保しながらターンアラウンドタイム(検査のオーダーが出てから検査結果が出るまでの時間)の短縮につながるなど業務改善にもつながっている。

「効率化により、手作業に時間が割けます」と加賀谷技師長

全自動検体検査システムの導入は国内初で、病棟のエアシューターや検体搬送ライン、各種測定機器を統合し構築。徳洲会とシーメンスヘルスケアが2019年2月に締結したパートナーシップ契約に基づく成果だ。20年5月上旬から運用を開始。血液を検体とする生化学検査、凝固検査、血液検査、免疫検査に対応し、21年1月には血算検査にも対応可能となった。

導入の狙いは業務の効率化を通じ、検体検査の精度管理や測定結果の解析、輸血検査、細菌検査、病理検査など自動化が難しく人手が必要な検査や、患者さんに直接対応する生理学的検査に、臨床検査技師が多くの時間を費やせるようにすることだ。

湘南鎌倉病院検査部の加賀谷範芳技師長(臨床検査技師)は「検体検査の各種工程を自動化したことにより、スタッフは業務の効率が上がったと実感しています。結果的に従前よりも多くのスタッフを、採血など人手を要する業務に充てることができました」とアピールする。

各種測定装置などを統合し構築した全自動検体検査システム

全自動検体検査システムの仕組みは、まず病棟で採取した検体を気送子という専用のカプセルに収め、エアシューターを通じ検査部に輸送。ベルトコンベア状の検体搬送ラインに自動投入され、内蔵カメラがスピッツ(採取した検体を入れる容器)のふたの色や形を識別、側面に貼ってあるバーコードの情報を読み取り、検査項目に応じロボットアームが各種測定装置に自動で振り分ける。1時間当たり1175本の処理が可能だ。

そのまま検体測定の工程に入り、最後に冷蔵庫に保管(スピッツ9000本まで保管可能)。保管期間が過ぎたら廃棄する。これら一連の工程を自動で行う。外来(採血室)から出た検体に関しても、全自動検体検査システムに載せることができる。

加賀谷技師長は「ターンアラウンドタイムが短縮するため、外来受診し採血された患者さんの院内滞在時間の短縮にも寄与します。今後も正確で質が高く、スピーディな検査業務に取り組んでいきたい」と抱負を語る。

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