2018年(平成30年)6月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1137 三面
札幌徳洲会病院
韓国から研修受け入れ
今年度は医師4人入職
韓国の医師や医学生に向けソウル市内で説明会を実施
札幌徳洲会病院は韓国からの研修や病院実習の受け入れに積極的だ。今年度は総合診療専門研修プログラムの専攻医で1人、初期研修医として3人が入職した。
韓国の医師が日本での研修を希望する理由のひとつは、全人的な医療を学べるからだ。韓国では、研修医や若い医師は上級医のサポートに回ることが多く、患者さんをひとりで担当する機会が少ない。これに対し徳洲会の臨床研修では、指導医の下で実際に患者さんを診療することが多く、診断から治療、経過観察まで、すべてにかかわれるところが韓国の医師から好評だ。
同院は2016年から毎年1回、韓国で日本の医師国家試験受験予定者向けに説明会を開催している。今年は同説明会に仙台徳洲会病院、湘南厚木病院(神奈川県)、鹿児島徳洲会病院も参加した。現地で人気が高いことから今後も継続する方針だ。
また、札幌病院は医学実習の受け入れも行っている。今年は韓国から2人の医学生が来日する予定。さらにスロバキアからの医学生も毎年1人受け入れている。
中川麗・副院長兼プライマリセンター長は「海外で臨床経験のある医師は、日本では得がたいグローバルな視点や考え方をもたらしてくれます。当院では、世界で活躍する医師を育てたいという思いもありますので、今後も海外からの研修の受け入れは続けていきたいです」と意気込みを見せている。