徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2018年(平成30年)6月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1137 三面

JICAプロジェクトに協力
中南米へTRI普及
齋藤・湘南鎌倉総合病院総長

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の齋藤滋総長兼循環器科部長はJICA(国際協力機構)が中南米諸国を対象に実施した「経橈骨(とうこつ)動脈カテーテル治療法(TRI)による虚血性心疾患治療普及促進事業」に協力。中南米は虚血性心疾患の罹患(りかん)率が高い国が多いことから、各国の医療者にTRIを指導し、患者さんの身体的・経済的負担を低減するのが狙い。TRI普及率が向上するなど成果を上げている。

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TRIの普及に尽力する齋藤総長 TRIの普及に尽力する齋藤総長

虚血性心疾患に対する治療は現在、PCI(経皮的冠動脈形成術)が主流。PCIには手首の血管からカテーテルを挿入するTRIと、大腿(だいたい)部の血管から挿入するTFIがある。TRIは出血量や合併症が少なく、入院期間がより短いなどメリットがあるとされているが、血管が細いため手技の難易度が上がり、一定の修練が必要だ。齋藤総長は1995年にTRIを開始して以降、国内外でTRIの普及に尽力してきた。

同事業では2014年から2年間、メキシコ、コロンビア、アルゼンチン、ブラジルにTRIを普及。医療機器メーカーのテルモが提案、JICAが採択した取り組みだ。

湘南鎌倉病院で研修を受ける医師ら 湘南鎌倉病院で研修を受ける医師ら

具体的には中南米諸国から循環器医が来日し、テルモのトレーニング施設でシミュレーション研修を実施。さらに湘南鎌倉病院と札幌東徳洲会病院で講義を受け、齋藤総長の実技や病院の見学を行う。

その数カ月後には齋藤総長が相手国を訪問、研修の成果や習熟度などを確認するフォローアップ研修も実施。2年間で計4回、計39人が研修に参加した。

同事業の最終報告書によると、いずれの国でも研修実施後のTRI普及率(参加施設平均値)が目標値を上回った。加えてTRIを習得した医師が、各国で知識・技術を伝えるなど波及効果も見られるという。

その後もJICAのTRI法導入・普及のための技術研修に協力するなど、継続的に取り組んでいる。

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