病気の治療
medical treatment
medical treatment
放射線治療の目的は、がんの根治を目指すのみではありません。以下のケースに限らず、一般的にがんによる痛みなどの症状が生じた場合は、比較的少ない量の放射線をあてることで症状の改善が期待できます。
術後などにがんが再発した場合であっても、少数の病変(全身で5個以内)であれば、サイバーナイフなどによるピンポイント治療が、2020年から保険適用となりました。病変の部位や大きさなど、実際の治療適否は専門的な判断が必要となります。
どんながん種であっても、悪性腫瘍は脊椎の骨転移を生じる場合があります。これまでは病変が大きくなって痛みが出ると放射線治療が実施されてきました。 しかし2020年から、脊椎転移は痛みがなくともサイバーナイフなどによるピンポイント治療が保険適用となりました。 これは脊椎転移が進行すると脊髄神経を圧迫し、対麻痺という重篤な症状を引き起こすことが認知されてきたためです。 定位照射は高い確率で脊椎転移の進行を抑えることが可能です。脊髄圧迫症では術後に定位照射を行うこともあります。
「痛み」は、がんの症状の中でも最もつらいものの一つです。放射線には、がんによる痛みを和らげる効果があります。痛み止めが不要になったり、減量やより弱い薬に変更したりすることも可能です。
患者様の状況に応じて当日日帰りの1回から、1週間で5回、場合によっては10~20回程度で治療することもあります。外来通院でも、入院での放射線治療も可能です。
5個以内の少数転移に対してはピンポイント放射線治療(定位照射)を実施することが一般的です。 転移の数が多い場合はその後再発してしまう可能性が高いため、脳全体へ放射線をあてる全脳照射もメリットに応じて検討します。 頭部固定用のお面(シェル)を装着した状態で台の上に寝ているだけで治療は終わります。