
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)02月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1531 2面
湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は、GEヘルスケアの最新CT(コンピュータ断層撮影)装置「Revolution Apex Elite」を徳洲会で初めて導入した。同装置の活用により、循環器・脳神経領域での診断機能を強化。将来的には内科全般の患者さんへと運用を広げ、より迅速かつ正確な検査を提供できる体制を目指す。
最新CTとともに(右から)清水技師長と青栁・診療放射線技師
同装置は世界最速クラスである0.23秒の回転速度と、心臓をわずか1回転で撮影できる機能に加え、独自の動体補正技術により、拍動する冠動脈をきわめて高い精度で描写できる機能も完備。画像処理を含めた検査時間は、従来に比べ約半分だ。
また、脳神経領域ではデュアルエナジー技術により、従来のCTでは判別が困難だった出血と造影剤の明確な区別が可能となった。これにより脳梗塞の診断や治療方針の決定が大幅に迅速化。患者さんの負担軽減はもちろん、医療スタッフのワークフロー改善にも大きく寄与する。
清水利光・放射線科技師長は「新装置の機能を最大限に引き出すため、診療放射線技師が中心となって撮影プロトコルをゼロから構築しています」と強調。既存装置からの更新にともなう違和感を排除しつつ、最新の医療水準に合わせた画質のアップグレードを図り、診断に影響が出ない範囲で放射線量を最低限に抑える体制を整えている。
青栁光佑・診療放射線技師は、「0.23秒という高速回転を生かし、心電図の貼付なしでの撮影を可能にするプロトコル(手順)化などを進行中です。心臓の収縮・拡張の全位相を静止画として描写できるため、心臓弁の手術など高度な術前支援にも活用できます」と、臨床的意義を説明する。
同装置の導入は、地域医療での大きな差別化となる。今後は循環器・脳神経領域に限らず、内科全般の患者さんに運用を広げ、より迅速かつ正確な検査を提供できる体制を目指す。さらに、北米放射線学会(RSNA)など国際学会での発表も視野に入れ、世界水準の症例報告や研究を通じた学術的な発信も進めていく考えだ。