徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)02月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1531 4面

介護&解語
施設からお答えします24
自由度高い住宅型有老ホーム

介護保険制度がスタートし、四半世紀が過ぎました。この間、介護保険を含め、さまざまな介護サービスが誕生、高齢者が生活を送る場も多様化しています。今回は、高齢者の住まいのひとつである住宅型有料老人ホームがテーマ。同じ住まいでも、介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などと、どう違うのでしょうか。昨年3月にオープンしたグランエコー背戸口(大阪府、全室個室48戸)の西野伊織施設長が解説します。

「関心のある方は問い合わせだけでも歓迎です」と西野施設長(前列右)、併設事業所のスタッフ併設の定期巡回・随時対応型訪問介護看護による見守りや緊急時対応も

住宅型有料老人ホームは、いわゆる特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)といった「施設」ではなく、「住まい」(居宅)になります。入居条件はさまざま。一般的に年齢は65歳以上ですが、心身の状態については自立している方から要介護認定を受けている方まで幅広いのが特徴です。

基本的に提供されるサービスは食事や洗濯、清掃、見守りなど生活支援になります。医療・介護専門職の人員配置基準はないため、医療・介護サービスは含まれません。必要な場合は“外部サービスを利用する”かたちとなり、訪問介護や訪問看護、訪問診療、通所介護など、事業者ごとに契約を交わします。サ高住(一部を除く)と、介護付き有料老人ホームの中間的な位置付けの住まいと言えるでしょう。

費用も異なります。当ホームの場合、家賃、共益費、基本サービス料、事務手数料、食費(1日3食)、厨房管理費を基本とし、家賃についてはフロアや部屋の向きによって変動。介護保険サービスやオプションのリネンレンタルなどを利用すると、別途、負担が必要になります。1カ月当たりの費用はおおむね20~26万円です。入居時に敷金(家賃2カ月分)をいただきますが、退去時に居室のクリーニング代や修繕費などを差し引き、返金します。

見学や体験入居利用し 医療・食事面など確認

住宅型有料老人ホームは基本的に3食提供。グランエコー背戸口では魚の刺身も明るく落ち着いた雰囲気の居室。冷蔵庫を導入することも可能

住宅型有料老人ホームは多様なため、一例として当ホームを紹介します。まず医療法人が運営するホームのため、ある程度、医療・介護ニーズが高い方にも対応できます。徳洲会グループ病院がバックアップしてくれるほか、グループの通所介護事業所(デイサービス)、1月からは定期巡回・随時対応型訪問介護看護が当ホームに併設、入居者さんの平時・緊急時問わずサポートしてくれます。今後、看取りも対応していく方針です。

生活スタイルの自由度が高い点も特徴のひとつです。食事時間はいずれも2時間程度の幅をもたせ、好きな時に食事していただく。部屋でとっていただくことも可能です。レクリエーションやイベントは行っていますが、参加は自由です。外出も関係者で相談・検討したうえで、付き添いなく可能。なかにはひとりで電車に乗って出かける方もいます。

最後に食事内容です。当ホームは厨房を設置し、管理栄養士が作成した献立に沿って、手づくりの料理を提供しています。当ホームでは見学の際に希望すれば、提供している食事を試食でき、それが決め手となって入居された方もいます。

繰り返しますが、住宅型有料老人ホームは自由度が高く多種多様です。利用を考えている方は、見学や体験入居を利用し、これらを参考に検討してみてください。

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