徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

直言

Chokugen

高砂西部病院(兵庫県) 院長
牧本 伸一郎(まきもとしんいちろう)

直言 生命 いのち だけは平等だ~

牧本 伸一郎(まきもとしんいちろう)

高砂西部病院(兵庫県) 院長

2026年(令和8年)02月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1531

高度急性期病床の増床実現が今後の課題
購入した隣地を活用し本館整備で対応へ
全職員が責任と自覚をもって全力で取り組む

当院は兵庫県中南部、播磨平野に位置する高砂市にあり、JR神戸線の曽根駅から徒歩で約7~8分の距離です。2003年に開設され、今年で23年目となります。病床数は219床(一般急性期91床、地域包括ケア48床、回復期リハビリ32床、療養48床)のケアミックス病院です。現在は常勤医9人で、グループからの支援で専攻医1人が在籍しています。常勤医が担当の診療科は内科、総合診療科、外科、産婦人科、眼科、小児科、リハビリテ―ション科、健診科です。非常勤医には外来診療の整形外科、循環器内科、感染症内科、膠原病内科、消化器IBD内科、血液内科、神経内科、耳鼻咽喉科、皮膚科などを依頼しています。当直もほとんどが非常勤医の担当です。

市内で最多の救急車受け入れ 常勤医師の確保が喫緊の課題

市内で最も多く救急車を受け入れていますが、市内で発生した救急の半数以上が市外に搬送されているのが現状です。当院の救急件数は23年2,157件、24年2,415件、25年2,017件でした。毎年2,000件を超えていますが、昨年は件数がかなり減少しました。常勤医の退職が続いたことも一因かと思われます。救急の断り率は23年17.9%、24年15.8%、25年18.4%と高く、地域医療に十分に貢献できていません。断らない救急医療を目標としながら、常勤医が少なく対応できていないのが実状です。とくに救急では骨折の患者さんも多く搬送されるため、整形外科の常勤医不在も断りの原因です。医師確保は重要課題です。救急医療をできるだけ市内で完結できるようにするためにも、救急の断りを減らし、救急からの入院率をグループで基準としている50%以上に引き上げることが目標です。

消化器内視鏡検査では上部・下部内視鏡が23年1,363件、24年1,493件、25年1,383件となっています。件数はまだまだ少なく、ほとんどの検査を非常勤医に依頼していますが、ESD(内視鏡的粘膜下層剝離術)などの治療は神戸徳洲会病院にお願いし、当院で行っています。手術では眼科が23年308件、24年250件、25年235件と多く実施しています。しかし全身麻酔の手術件数は少なく23年53件、24年114件、25年62件でした。外科手術はスタッフが3人の時は少し増えましたが、その後は減少し、産婦人科と整形外科も少ない状況です。やはり外科系の常勤医、診療科を増やしていくことが課題となっています。4月からは形成外科医1人が常勤で入職しますので、手術の増加を期待しています。脳外科は非常勤医ですが、週に2日の外来が始まります。

回復期リハビリ病棟は市内で初めての開設でした。病床利用率を上げるためにも、地域の医療機関と連携を密にし、患者さんの受け入れ調整を行いました。近隣の大病院からの下り搬送も積極的に受け入れることを徹底し、カンファレンスでは医師、看護師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーなど多職種が参加して意見交換を行い、空床は改善傾向にあります。退院後も患者さんの社会復帰を支援し、通所型や訪問型のリハビリまで、一貫した切れ目のない医療を提供しています。

診療の質向上と経営安定化に力 臨床研修指定病院の取得が目標

今後の当院のあり方として、診療の質向上と経営の安定化を図ることが求められます。現在も岸和田徳洲会病院、八尾徳洲会総合病院、神戸徳洲会病院、大垣徳洲会病院から多くの応援をいただき、診療を行っています。

診療の質を向上させるため、将来的には臨床研修指定病院を目標としています。当院の新入院患者数は25年2,158人という状況で、現状では難しいですが、常勤医、診療科を増やし診療実績を重ね、少しでも近づけるように努力します。

また、兵庫県の地域医療構想で、不足が指摘されている高度急性期病床の増床についても認められているため、これを実現するのが今後の課題です。これまで当院で診療が少なかった心疾患、脳疾患の受け入れを促進したいと考えています。これには購入した隣接地を有効に活用し、病院本館の整備を行い病床の確保が必要となります。この増床計画もグループからの支援をいただき、初めて実現が可能になると思います。さらに今年は病院機能評価の更新があり、審査を控えています。これからも全ての職員が責任と自覚をもって全力で取り組んでいきます。

皆で頑張りましょう。

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