徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)10月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1361 2面

病気のはなし105
スモールステップから
フレイルの予防

加齢により心身の活力が低下した状態をフレイルという。単に筋肉量が低下し身体が動かしづらくなるなど身体的虚弱にとどまらず、認知機能の低下や抑うつ状態など精神的虚弱、引きこもりや独居など社会的虚弱などが複合的に絡まり、要介護状態にまでは至っていないものの、放置すれば要介護に移行してしまう中間期を指す。日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、病院では高齢の入院患者さんをアセスメント(評価)し、必要があれば介入して悪化を予防する。

「フレイルは放置すれば30%程度が寝たきり(要介護状態)になってしまうという報告もあります」と大隅鹿屋病院(鹿児島県)の貴島沙織・内科部長は予防の重要性を強調。急にやせてきたり、疲れなどがたまり家を出るのが億劫になってきたりすれば、そのサインかもしれない。

家でできる予防策としては適切な運動、栄養バランスの取れた食事、規則正しい生活、地域交流など社会参画などを挙げる。自治体やスポーツクラブなどで介護予防運動の教室を提供しているところも少なくなく、積極的に利用することもおすすめ。ただ、運動系の趣味に抵抗がある人は、「編み物クラブやお茶会など、ちょっとした交流をもつところから始めても構いません。スモールステップで良いので、まずは動いてみてください」と促している。

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