徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)10月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1361 4面
徳洲会グループ栄養部が主催した2021年度料理コンテスト南関東ブロックで優勝した静岡徳洲会病院の「赤魚の蕪蒸し」を紹介します。
赤魚は低脂質で高タンパク、低カロリーで、通年手に入りやすいことから、病院や施設でも使用頻度が高い食材です。カブ根の部分はビタミンCやアミラーゼという消化分解酵素を含んでおり、消化による胸やけや食べすぎによる胃もたれを解消するなどの作用が期待できます。卵白は低カロリー、低脂質で、脂質の代謝に欠かせないビタミンB₂も多く含みます。これら3つの食材は年末年始や季節のイベントで、つい食べすぎた胃腸の回復や、取りすぎたエネルギー調整にもうれしい組み合わせです。
材料(2人分)
赤魚……2切
酒……少々
カブ……1/2個(50g)
卵白……1個分(15g)
片栗粉……適量
水……適量
(だし汁から食塩までA)
だし汁……小さじ1
醬油……小さじ1
上白糖……小さじ1
みりん……小さじ1
酒……小さじ1
食塩……ひとつまみ
つくり方
【Step.1】 赤魚は酒を振り、蒸し器で10分程度蒸す。
【Step.2】 カブは皮をむいてすりおろし、水気を軽く切る。卵白はメレンゲ状に泡立て、すりおろしたカブを優しく混ぜる。
【Step.3】 Step.1にStep.2を載せ、さらに5分蒸す。
【Step.4】 Aを火にかけ沸騰したら、水溶き片栗粉でとろみを付ける。器にあんを注ぎ、 Step.3を盛り付け、お好みで飾り野菜を添える。
レシピを考案した静岡病院の志田賀紀調理師
蕪蒸しとは、すりおろしたカブに卵白を混ぜ合わせ、魚の切り身や鶏肉に載せて蒸し上げた料理です。京都の冬料理、おばんざいとしても親しまれています。赤魚の代わりに金目鯛を使うのもおすすめです。カブと卵白を混ぜたものをベースに、ゆでたエビや銀杏などを加えたり、ワサビを添えたりと、さまざまなアレンジ方法で楽しむことができます。ふわりと軽い食感でだしの利いたあんは、これから訪れる冬の寒さを暖かく包み込んでくれるような優しい味わいです。