徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)10月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1361 1面

名瀬病院笠利病院
宇治病院歯科口腔外科とスクラム
「医師としての成長の機会にも」

名瀬病院の(左から)阿部部長、山田医師、大瀬医師 笠利病院の岡院長(前列中央)、寳部長(同左)と歯科スタッフ

名瀬病院は3人の歯科口腔外科医師が在籍、加えて宇治病院歯科口腔外科の2年目の歯科研修医が地域研修として、原則6カ月交代のローテーションで年間をとおして名瀬病院の診療に従事している。歯科医師臨床研修の必修は1年間だが、宇治病院では2年間のプログラムを組み、応援業務を兼ねて名瀬病院と笠利病院で地域研修を行っている。

名瀬病院は齲歯や歯周病の治療、義歯の作成など一般歯科から、顎顔面の骨折や顎関節症などの治療、嚥下機能の評価・改善など口腔外科領域まで幅広い疾患に対応。訪問歯科診療にも力を入れている。

名瀬病院の阿部正和・歯科口腔外科部長は「外来診療や手術だけでなく、入院患者さんの診療も重要な仕事です。歯科医師や歯科衛生士による専門的な口腔ケアを実施することで、入院期間の短縮や、肺炎など合併症の予防につなげることができるためです。患者さんの口腔機能を評価するため、嚥下内視鏡検査などを実施する嚥下回診を多職種とともに行っています。老老介護が多く、通院困難な患者さんも少なくありませんので、訪問歯科診療のニーズも高いです」と事情を明かす。

「離島研修で主体性を身に付けてほしい」と中村部長 訪問歯科診療を行う阿部部長

同院歯科口腔外科の常勤医3人のうち2人は、離島研修がきっかけで宇治病院から本人の希望で転勤した医師だ。5年目の時期に転勤した大瀬裕子医師は「ひとりの患者さんを長く診続けることにやりがいを感じています。勉強できる環境にあるので、何でもできるオールマイティな医師を目指しています」と抱負を語る。

同様に3年目で転勤した山田奈菜美医師は「一人ひとりの患者さんと密にかかわれるのが離島医療の魅力です」と強調。

宇治病院は歯科医師臨床研修が必修化された2006年当初は1年間としていた研修期間を、離島での地域研修を開始した12年から2年間に拡充した。地域の歯科医院と連携し役割分担しながら治療を行う都市部の環境と異なり、離島では一人ひとりの患者さんに長い期間かかわることなどから、医師として成長する機会となっており、離島病院と歯科研修医の双方に利点のある取り組みだ。

笠利病院の岡進院長は「当院は歯科の常勤医がひとりですので、大変助かっています。当院の寳譲二・歯科部長が離島研修に来た先生方に熱心に技術を伝えていることもあり、皆さん技術を磨いて宇治病院に戻られています」とほほ笑む。

宇治病院歯科口腔外科の中村亨部長は「現在は名瀬病院と笠利病院に対し、年間で計4人を送り出しています。12カ月×2病院=24枠を4人で受けもつ計算です。当院の歯科研修医の定員は毎年4人で、2年目の医師が原則1人6カ月担当し、希望があれば研修を終えた3~4年目の医師も加わります」と説明する。

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