徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)7月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1297 一面

沖永良部病院が島内感染終息へ奮闘

沖永良部徳洲会病院(鹿児島県)は4月末から5月にかけて発生した島内クラスター(感染者集団)を終息させるため奮闘した。この間に発生した陽性者は41人。同院はコロナ検査の特設会場を設置、コロナ病床も12床まで拡大し対応した。

厚労省クラスター対策班から高評価

「外来を止めずにクラスターに対応へ」と藤崎部長

最初の陽性者は4月27日に3人同時に発生、5月2日には県からクラスター認定された。沖永良部病院は行政検査の対応と並行し、独自に聞き取り調査を行い、陽性者の勤務先などに働きかけコロナ検査の受診を促した。4月30日には行政検査が約10件、それ以外で70件以上の検査を実施。

大人数のコロナ検査に対応するため、ドライブスルー形式の特設検査会場を敷地内に設置、町の保健センターから派遣された保健師が検体採取業務を手伝い、役場や商工会の職員が交通整理を行い、多い時で1日に100件以上の検査を実施した。

大型連休直前だったこともあり、外来と通所リハビリテーションを1週間ほど休止しクラスターに対応。陽性者は鹿児島県本土の病院に次々と搬送されたが、それでも間に合わず、同院はもともと軽症者用に確保していた3床を12床にまで拡大。さらに運営のために徳洲会グループ病院に応援を要請、中部徳洲会病院と南部徳洲会病院(ともに沖縄県)から看護師と薬剤師、鹿児島徳洲会病院から臨床検査技師が駆け付けた。

大人数に対応するため設置したコロナ検査の特設会場

クラスター終息に向け尽力した藤崎秀明・内科部長は「島内で唯一の病院なので救急は止めませんでした。しかし、外来と通所リハを止めたことで、高齢者の廃用(活動性の低下による筋力低下や心肺機能の低下)が進むリスクもありました。今後に向け、外来などを止めずクラスター対応する方法を考えなければなりません」と振り返る。

同院では5月6~7日に、院内感染の有無と通常診療再開を判断するため、職員100人超にコロナ検査を実施。院内感染を起こすことなく、すべて陰性が確認された。厚生労働省クラスター対策班から派遣された医師からも「初動で広い範囲での検査を実施したことで、クラスターが広がらずに短期間で終息できた」と高い評価を得た。

藤崎部長は「今回のクラスターは変異株が原因で、若年者でも重症化していました。これまで島内で陽性者はほとんど出ていなかったため、油断していた方々もいると思いますが、クラスター明けにワクチン接種希望者が増えたのは良かったです。7月中には65歳以上が終了する見込みで、引き続きワクチン接種を進めていきます」。

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