2021年(令和3年)2月22日 月曜日 徳洲新聞 NO.1275 二面
病気のはなし㊵
集団免疫には程遠い コロナウイルス抗体保有率
厚生労働省は昨年12月に実施した5都府県での新型コロナウイルスの大規模抗体検査の結果を発表した。これは現在、感染している人ではなく、過去にそのウイルスに感染したことのある人を検出する検査(発症後9~10日目以降の人を検出)。感染歴のある人は、そのウイルスに対する抗体をもち、免疫があると期待されている。
12月時点での抗体保有率は東京都で0.91%、大阪府で0.58%、宮城県で0.14%、愛知県で0.54%、福岡県で0.19%だった。東京、大阪、宮城では昨年6月にも同検査を実施しており、当時は東京0.1%、大阪0.17%、宮城0.03%。感染歴のある人の数は、半年で3~9倍増えているものの、どの地域も人口の1%未満と依然として低水準だ。
一方、世界に目を向けると、英国ロンドンが20%以上(昨年12月~今年1月、英国統計局)、米国が14.5%(昨年11月、ファイザー社ほか)、インドが21.5%(昨年12月~今年1月、インド医学研究評議会)と欧米を中心に日本より高水準の国が多いものの、集団免疫の獲得が期待できる人口の70%以上には程遠い状態。各国ともに免疫の獲得にはワクチンが必要で、ワクチン争奪戦が収まる気配はない。当面はしっかりした感染対策が必須だ。