徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2021年(令和3年)1月1日 月曜日 徳洲新聞 NO.1268 三面

徳洲会グループ未来予想図
独自に新技術を開発
withコロナ時代へ適応

離れた場所の患者さんを診察するオンライン診療離れた場所の患者さんを診察するオンライン診療

wⅰthコロナ時代のキーワードは「遠隔」と「非接触」だ。医療の分野ではオンライン診療が代表例のひとつ。患者さんが医療機関を訪れることなく、自宅など離れた場所でも診察を受けることができる診療形態だ。

全国に緊急事態宣言が出された20年4月、厚生労働省が原則、再診からのみ認めていたオンラインや電話による診療を、時限的・特例的に初診から認めたことなどにより、オンライン診療の機運が急速に高まった。

徳洲会グループでもコロナ禍以降、民間事業者が提供するツールを利用し、複数の病院がオンライン診療を開始。パソコンのモニター越しであることから自ずと限界があり、対象とする診療内容に条件を設けて初診対応する病院や、検査を実施できず緊急時の対応も難しいため再診の患者さんに限って導入する病院など運用はさまざまだ。

徳洲会インフォメーションシステム(TIS)の尾﨑勝彦社長は「オンライン診療はコロナ禍が収束しても、通院困難な患者さんなどにとって有用な仕組みです。今後、グループの状況を調べ、ニーズがあれば、患者さんや医療者にとって、より使い勝手の良いオンライン診療ツールの開発を検討します」と意欲を見せる。

遠隔診療はコロナ禍を奇貨として、まだ入り口に立ったばかり。IOT(モノのインターネット)を活用し、体温や血圧などバイタル(生命兆候)データや聴診データなどを各家庭で計測、それらのデータを医療機関に送り、遠隔で診断したり疾病管理を行ったりする時代が来るのも、そう遠くないと尾﨑社長は見とおす。

非接触型の勤怠管理やAI問診などを開発へ

AIを活用したTISの受付システムの運用がスタートAIを活用したTISの受付システムの運用がスタート

「検温です。おでこの熱を計らせていただきますね」――。不特定多数の人々が出入りする病院玄関で日常的に聞かれるようになったセリフだ。遠赤外線を利用した非接触式体温計をあちらこちらで見かけるようになった。

非接触という切り口では、TISは目下、グループ病院への展開を見据え顔認証による非接触型の勤怠管理システムの開発を進めている。

「先日、TISで2週間のテスト運用を行いました。改善して1月下旬に再びテスト運用をスタートします。タッチパネルなどと異なり、一度も触れることなく出退勤の打刻が可能になります。将来的には2要素認証に対応させ電子カルテのログインにも応用していきたい」(尾﨑社長)

wⅰthコロナ時代の新技術は、感染対策になると同時に、「働き方改革」に資するものが少なくない。AI(人工知能)問診や音声自動入力システムなどがそうだ。

AI問診は、従来の紙の問診票の代わりにタブレット端末を用い、個々の患者さんの主訴などに合わせAIが最適な質問を重ねていく。患者さんはそれに答えていくだけだ。これにより疾患の絞り込みなども行うことができる。電子カルテに自動で問診結果を取り込むことによって、事務作業の大幅な削減と業務の効率化が期待できる。

「徳洲会独自のAI問診システムを構築するために、21年春からグループ病院のひとつで必要なデータ収集を開始します。そのデータをもとに徳洲会オリジナルのアルゴリズム(算法)を構築する計画です。実際に病院に導入していく際には、診療科ごとの特性に合わせた、きめ細かいAI問診システムを考えています」(尾﨑社長)

また、グループのなかには、口頭で話した内容がそのまま文字となる音声入力システムを導入し、業務効率の向上や省力化の取り組みを進めている病院もある。最近は〝テキスト構造化機能〟を備えた音声入力システムも登場、たとえば読み上げたバイタルサインが電子カルテの各項目欄に直接入力されるなど性能が高まっている。

なおTISでは、これまで開発に取り組んできたAI受付システムが完成し運用を開始。機械学習による自然言語処理、人物同定機能、顔認識機能、音声認識機能など、医療現場のさまざまな場面に応用できる可能性のある技術を活用している。

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