徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)7月1日 月曜日 徳洲新聞 NO.1191 四面

離島・へき地 病院特集
院長からのメッセージ
「一緒にやりましょう!!」②

離島・へき地・農村地帯に立地する徳洲会病院には、その地域ごとに、さまざまな魅力がある。離島・へき地に腰を据え、日々、診療・経営にあたっている院長に、自院の特徴や他ではなかなか経験できないことなどを語ってもらった。

新空港が完成し東京にも直行便

石垣島徳洲会病院 池原康一院長 台湾からクルーズ船が続々と入港するなど石垣島には近年、海外からの観光客が増え活気に満ちています。2013年には新石垣空港が開港、大型機も離着陸可能となり、羽田空港との直行便も就航しました。

当院は救急・急性期から回復期、慢性期までカバーし、健診、透析、在宅医療を三本柱として注力。若い医師が力を付ける最適な環境です。大阪や名古屋、福岡などへの直行便もあり学会活動も行いやすい環境だと思います。

サイエンス漢方処方に取り組む

日高徳洲会病院 井齋偉矢院長 日高地方は競走馬の産地で有名ですが、それだけで医師は来てくれません。病院経営を維持し地域医療を支え続けるには専門特化した強みを伸ばす必要があると考え、“サイエンス漢方処方” に取り組んできました。徐々に認知され講演機会も増え、聴講した医師から入職したい、研修を受けたいという申し出が増えてきました。

初期研修医の受け入れ(1カ月間ほど)も年々増加。今後もこうした人の輪を広げていきたいと考えています。

医師として成長を実感

庄内余目病院 寺田康院長 へき地にはその土地ごとの良さがありますが、医療を守るうえでは苛酷な現実もあります。当院は常勤医が12人おり5人は単身赴任ですが、家族の救急搬送や親族の葬儀にさえ立ち会えないことがあります。一方で、幅広い患者さんを診療するため医師として成長を感じることができます。

庄内地方は基本的に田植えの時期を中心に生活が組み立てられており、季節ごとの色彩にあふれるなか、自然とともにある人間の姿を感じることができます。

徳洲会の理念生きる病院 予防から在宅・看取りも

山北徳洲会病院 黒岩宙司院長 徳洲会の理念であるプライマリヘルスケアの理論と実践を経験できることが当院の特徴です。予防、在宅、緩和ケア・看取りを行い、山間部を含め、すべての地域住民の健康を担っています。多様な患者さんに対応する傍ら、協力型臨床研修病院として初期研修医の教育に力を入れ、札幌医科大学附属病院とWebカンファレンスを実施しています。ぜひ将来の徳洲会を背負う人材に来ていただき、へき地医療の現状・経営を学び徳洲会の理念が続く一助となっていただきたいと思います。

真面目で優しいスタッフが誇り

皆野病院 若山昌彦院長 当院の強みのひとつは、優しく真面目なスタッフが多いことです。何かと制限された環境のなかでも一人ひとりがレベルアップに努め、日々の業務に真摯(しんし)に取り組んでいます。患者さんに対してだけでなく、職員間のやり取りも丁寧です。“医師はとても優しく、スタッフは真面目”。そう言える当院のスタッフを本当に誇りに思っています。

山や川でのスポーツ、お祭りをはじめとするイベントなど、鋭気を養う機会が多いのも当地域の特徴です。

地理的な不便ほとんどない

館山病院 竹内信一院長 当院は東京からバスで2時間ほどかかり、“時間的” に少し不便はありますが、私が安房医師会の副会長をしていることもあり、地域の病診連携・病病連携には積極的で、医療を進めるうえで“地理的”な不便はほとんどありません。今後、地域医療研修として初期研修医を受け入れる体制を整備し、若い力で活性化を図りたいと考えています。

館山は地方特有のほっとする雰囲気と、都会にも近い便利さをあわせもっており、住むにも働くにも良いところです。

働きやすさ求め職場環境を整備

出雲徳洲会病院 田原英樹院長 当院は医師の働きやすい環境整備に努めています。たとえば、医師がボイスレコーダーに記録した説明をメディカルクラークが文字にして患者さんに説明し、医師にしかできない業務に集中してもらったり、複数主治医制を導入し、当直明けの医師は午前9時で帰宅、女性医師や夜中に救急で呼ばれやすい診療科の医師は当直からはずすなどを実践したりしています。

長く当院で働いてもらうことが、結果的に地域のためになると考えています。

リフレッシュは仕事帰りの温泉

山川病院 野口修二院長 当院の立地する指宿市は温暖な気候で過ごしやすく、温泉がたくさんあるのが特徴。2カ月ごとに2年目の初期研修医が来ますが、ほぼ毎日のように職員と仕事帰りに温泉に行っているようです。週1回ほど有志の職員でバドミントンを楽しむのも恒例行事。こうした仲の良さは院内のコミュニケーションにも生きています。

また、自然が多く、院内には保育所もあるので、子育てしながら働く環境として素晴らしいと職員からの評判も上々です。

教育環境に自信 残る研修医多数

大隅鹿屋病院 中山義博院長 当院が自信をもっているのが教育です。“陸の孤島”とも言われる地域で総合病院は当院のみ。必然的に経験する症例は多岐にわたります。もちろん、指導する優秀な人材の確保にも余念がありません。

また、院外で学ぶことも積極的にサポート。学会発表を積極的に行う医師や当院に在籍しながら医学博士の資格を取得した医師がいます。こうした体制が若手医師を中心に支持され、とくに内科では当院で研修を受けた後もそのまま在籍する医師が多くいます。

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