徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP 45th

病気の治療

medical treatment

泌尿器科科の病気:尿失禁

くしゃみをするだけで尿もれ

女性にみられる尿失禁は、腹圧生尿失禁(お腹に力を入れるともれる、くしゃみや、急に重たいものを持ったりする場合)と過活動膀胱による切迫性尿失禁(急に尿意がして我慢できない)とそれらの混合したものであり、切迫性の場合は通常は薬での治療となります。腹圧性尿失禁は、おなかに圧力がかかったとき、膀胱に溜まった尿を保持できなくなってもれてしまうことで、尿意とは関係なく起こります。原因は、妊娠や出産、加齢などで尿道括約筋をはじめとする骨盤底の筋群がゆるんだり、尿道を支える組織が弱くなったりすることとされています。

排尿困難になりにくいTOT手術が有効

腹圧性尿失禁の治療には、パッドなどで尿もれを対処する方法、骨盤底筋訓練で骨盤底の筋力を強化する方法、薬物療法、手術療法などがあります。軽症の場合は骨盤底筋訓練や薬を用いた治療が選択されますが、効果がみられないときは、手術が有効です。腹圧性尿失禁の手術は「TVT手術」という方法が普及していましたが、2012年9月、さらに安全性が高い「TOT手術」が健康保険の適用になりました。時間は約30分から1時間。入院期間は5日程度で、術後、約2カ月は運動を控える必要があります。妊娠、出産を予定している人には禁忌です。

TOT手術は、中部尿道部にあたる腟壁と両足内股の付け根の部分の計3カ所を小さく切開し、尿道と腟の間に幅1㎝のポリプロピレン製のテープを通して尿道を支える手術で、腰椎麻酔あるいは全身麻酔で行われます。TVT手術もテープを用いて尿道を支えますが、TOT手術とは骨盤内での支え方が異なります。TVT手術はテープをU字型に植え込みます。一方、TOT手術はテープをV字型に植え込みます。

TOT手術は、テープの通過経路がTVT手術と異なるため、大血管や腸を傷つけることは希です。また排尿困難にもなりにくいことが大きな特長です。しかしテープの調節は経験的に行われるため、術後尿失禁の軽度残存、あるいは排尿困難がみられることがあります。テープの露出、骨盤痛などもみられます。

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