徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)11月18日 月曜日 徳洲新聞 NO.1467 4面

湘南鎌倉病院と横浜市大
「包括的連携協定」締結
人材育成や研究の協力体制強化

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は10月23日、横浜市立大学との包括的連携協定の締結式を開催した。医療者の人材育成や研究交流などでの連携を深めるのが目的。両者はこれまで医療、研究での個別の連携、協力を行ってきたが、今後、各分野での組織的な協力体制を強化、双方のさらなる発展につなげるとともに、地域社会に対し、より質の高い医療や研究成果の提供を目指す。

(左から)石川義弘・横浜市立大学学長、近野理事長、小林院長、芦原教之・湘南鎌倉病院事務長

湘南鎌倉病院と横浜市立大学は、双方の発展的な診療、教育、研究の推進に向け互いに協力することにより、地域の発展と人材の育成に寄与していく考え。協定事項は①診療、②医療者の教育、③研究交流・共同研究、④施設設備等の相互利用、⑤教職員らの交流、⑥各種助成事業への共同申請、⑦その他。

「民間と公立の新しい医療体制を構築しました」と小林院長

締結式には同院から小林修三院長をはじめ齋藤滋・院長補佐、浅井徹・院長補佐、田邉一成・院長補佐、倉橋清泰・院長補佐に加え各診療科の部長らが出席。

「横浜のみならず地域全体の発展に貢献」と近野理事長

小林院長は「当院は徳洲会の旗艦病院として、鎌倉・逗葉地区で高度急性期医療を担う中心的な役割を果たしています。がんの陽子線治療装置やPET-CT検査機器も備え、心臓センターや腎臓病総合医療センターなどで最先端医療も提供しています。また、隣接する湘南ヘルスイノベーションパーク内の湘南先端医学研究所では、再生医学やがん研究の基礎研究を行っており、海外からのポスドク(博士研究員)も迎えています」とアピール。

協定書にサインをする小林院長(右)と近野理事長

さらに「このたび、横浜市立大学との協定締結を通じ、臨床と研究、教育に関する協力をさらに強化し、民間と公立の新しい医療体制を構築しました。これにより地域医療の発展に一層貢献し、今後も高度な医療の提供を目指します」と意欲を示した。

締結式終了後、出席した双方の関係者らが記念写真

同大学の近野真一理事長は「当大学は、医学部とふたつの附属病院を有する県内唯一の公立大学として、新しい時代の医学・医療を担う医療人の育成に努めるとともに、地域医療の『最後の砦』として先進的な医療を提供することを使命としています。また、基礎医学の成果を臨床現場に応用するトランスレーショナルリサーチをはじめ、次世代医療の創出に向けた研究活動にも力を入れています」と説明。続けて「このたび、日本屈指の高度急性期病院である湘南鎌倉病院と協定を締結することで、診療、教育、研究の分野において、より一層の組織的な連携・協力を深め、地域全体の医学・医療の発展に、これまで以上に貢献します」と誓った。

これまでは個別に連携

同院と同大学は、これまで個別に連携・協力を行ってきた。最近では、同大学医学部脳神経外科学の山本哲哉・主任教授が大会長を務めた第19回日本中性子捕捉療法学会学術大会で、同院がシンポジウムや一般演題などで発表。「BNCT臨床の最前線」をテーマとするシンポジウムに登壇した柴慎太郎・放射線腫瘍科医長(現・部長)は、「湘南鎌倉総合病院におけるBNCTプロジェクトの準備状況」と題し、進捗状況などを口演した。また、2日間の会期の締めくくりとして、同院のBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)装置の見学会も行った。

個人の取り組みでは、同大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻で学ぶ市田親正・消化器病センター部長が、在学中に徳洲会メディカルデータベース(TMD)を用いた研究を推進。これまで原著論文が、査読付き英文雑誌『World Journal of Gastroente-rology』や、日本消化器内視鏡学会の査読付き英文雑誌『Digestive Endoscopy』に掲載されるなど精力的だ。

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