
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)06月17日 月曜日 徳洲新聞 NO.1445 4面
医療法人徳洲会(医徳)は5月18日、千葉西総合病院の第2別館竣工式を挙行した。徳洲会グループをはじめ地元の議員、行政、医師会など関係者40人が列席した。新棟には9月に開始する放射線治療の拠点を構えるとともに、60床許可病床を増床し回復期リハビリテーション病棟を開設、より一層充実した医療提供体制で地域を支えていく。新棟は放射線(radiation)やリハビリ(rehabilitation)などの頭文字を取り、「R棟」と名付け6月1日にオープン。同院の許可病床数は計680床となり徳洲会グループ病院では最多となった。
「地域の中核病院としての役割に期待」と東上理事長
式では、神事後に医徳の東上震一理事長が挨拶。新棟の完成を喜ぶとともに関係者に謝意を表した。その後、放射線治療の開始に触れ、「がん治療にも一層力を入れていくことが明確になりました」と強調。「今まで以上に幅広い患者さんから注目されることになり、真の意味で地域の中核病院としての役割を果たしていくことが期待されます」と鼓舞した。
「さらに地域医療を充実させていきます」と三角院長
千葉西病院の三角和雄院長は、R棟の敷地がかつて新型コロナ患者さん専用の独立型伝染性感染症病棟(CIWS)を設置した場所と説明。「コロナ禍でも多くの患者さんを支えてきた場所で、感慨深いものがあります」と振り返った。
神式後に竣工式の列席者が集まり記念写真を撮影。その後、内覧会も実施
続けて、同院は心臓カテーテル治療やMICS(低侵襲心臓手術)など心臓疾患が注目されがちだが、多様な疾患への対応を求められている現状を吐露。「放射線治療の開始や回復期リハビリ病棟の開棟で、より多くの患者さんの治療の選択肢を増やし、さらに地域医療の充実に力を入れていきます」と誓った。この後、本郷谷健次・松戸市長、杉山由祥・松戸市議会議員、川越正平・松戸市医師会長が来賓挨拶を行った。
より小さな病変を見つけることが期待される半導体搭載PET-CT
同日、地域の医療・介護・福祉関係者、一般の方などを対象に内覧会も実施。地元選出の齋藤健・経済産業相も訪れた。
回復期リハビリ病棟の多床室はプライバシーにも配慮
R棟は地上3階建て。主に1階は放射線科関連のスペース、アンチエイジング外来、医療福祉相談室。2階には回復期リハビリ病棟、3階は医局や図書室、会議室。
明るい日の光を浴びながらリハビリができる2階テラス
このうち放射線科関連は、もともと本館で「放射線科」と標榜し、画像診断や読影を行う放射線診断のみ行っていたが、放射線治療の開始にともない、診療科名を「放射線治療科」と画像診断や読影を行う「放射線診断科」に変更。放射線治療科では県内初の最新型TrueBeam(高精度放射線治療装置)を導入し、9月に本格稼働を予定している。同装置は正常組織への影響を最小限に抑えながら、がん細胞に的確に十分な放射線を照射することが可能。放射線診断科では、徳洲会グループで初めて半導体を搭載した新世代のPET(ポジトロン放射断層撮影)-CT(コンピュータ断層撮影)装置を導入。より小さな病変を見つけることが期待できる。SPECT(単一光子放射断層撮影)-CT装置は刷新、CT装置は増設した。
アンチエイジング外来は7月にスタート予定
これらの機器により、がんの3大治療(手術、化学療法、放射線治療)が提供可能になり、がんの早期発見と高精度な治療をスムーズに行える環境が実現、より患者さん一人ひとりに最適ながん治療の提供を目指す。
放射線科関連スペースや回復期リハビリ病棟が入るR棟
新規開設する回復期リハビリ病棟は、脳血管疾患や大腿骨骨折などの急性期治療を終えた後、在宅復帰を目指して集中的なリハビリに取り組むことを目的とする。急性期からシームレスなリハビリを提供する。
6月1日に増床となった60床を個室(4室)と多床室にし、多床室は建具の配置などを工夫、プライバシーに配慮。フロア全体が周回できる造りで、廊下を使って歩行訓練を行うことも可能だ。テラスには屋外でもリハビリができる庭園も設けている。
アンチエイジング外来は7月に開設予定。ケミカルピーリング(老化によって角質化した表皮を薬剤で取り除き、皮膚の新陳代謝を早める治療法)や脱毛などを順次開始する。