
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2023年(令和5年)05月08日 月曜日 徳洲新聞 NO.1388 4面
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症を発症した高齢者が共同生活を送るための施設です。認知症は脳の刺激が少ないと進行が早まる可能性があることから、軽度の方と重度の方が自宅に近い環境で共同生活を送ることで、認知症の進行を緩やかにできると考えられています。グループホームの役割や入居者さんへの対応などについて、グループホームなしの郷(千葉県)の酒井和之・事務長代行が解説します。
酒井和之・事務長代行 グループホームなしの郷(千葉県)
グループホームは地域密着型の介護保険対象の施設です。65歳以上で認知症の症状がある方、施設所在地と同一地域内に住居および住民登録がある方、介護度が要支援2から要介護5までの方が入居対象になります。「ホーム」と名が付いているとおり、「家」と同じ扱いになります。入居にあたっては、地域のケアプランセンターからの紹介のほか、ご家族から直接連絡をいただくこともあります。
1ユニット9人で形成され、最大3ユニットまでが同一施設内に認められています。スタッフは介護福祉士がメインで、入居者さん3人に対し1人を配置します。医師や看護師の配置義務はないので、必要な場合は訪問診療や訪問看護を利用します。
レクリエーションを楽しむ入居者さん
入居者さんは食事、入浴、排泄などの介助を受けながら日常生活を営みます。また、脳トレーニング(指体操、折り紙、塗り絵など)や健康体操などのレクリエーションを行い、時にはスタッフとオセロを楽しむこともあります。
なるべく入居者さんが自分でできることまで介助しないように心がけています。たとえば、掃除ができる入居者さんなら自分の部屋を掃除してもらったり、スタッフと一緒に洗濯物をたたんでもらったりして、なるべく長く自立した生活が送れるようにしています。また、共同生活の場なので、お互いにストレスなく穏やかな生活が送れるようにも気を付けています。
入居者さんが、入院が必要な病気を発症したり要介護度が進行したりして、グループホームでは対応できなくなった場合は、病院または特別養護老人ホーム(特養)に移っていただくこともあります。
当ホームは介護老人保健施設(老健)千葉徳洲苑と隣接しています。そのため老健で実施する感染防止や虐待防止などの職員研修に、当ホームのスタッフも参加して研鑽しています。また、関連病院である千葉徳洲会病院には、定期的な訪問診療をお願いしています。
独自のスタッフ教育にも注力しています。3月には、各スタッフが担当する入居者さんの情報(生い立ち、認知症の分類、症状、対応方法など)をレポートにまとめ、全員で共有しました。より深く入居者さんを理解するきっかけになり、また担当スタッフ以外が対応する際の指針になりました。今後もさまざまなテーマの勉強会を行って知識を増やし、入居者さんにより良い生活環境をつくっていきます。