徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)08月29日 月曜日 徳洲新聞 NO.1353 4面

教えてドクター
悪性度の高いものも

Q.前立腺がんは進行が遅いので放置してもいいのですよね?(42歳・男性)

原 秀彦 東京西徳洲会病院泌尿器科部長、日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医

A.お答えします。

確かに前立腺がんのなかには進行が遅いものもありますし、発見された時の進行状態、悪性度に鑑みて、積極的な経過観察をすることもあります。しかし大半の患者さんは治療を行っています。死亡率は肺がんや胃がん、大腸がんなどと比べて低いものの、悪性度の高いものは薬物治療の効果が悪かったり、骨や内臓などへ転移していたりする可能性もあり、放置するのは医療上まったくお勧めできません。

前立腺がんは50歳以上で徐々に発症率が上がり、70代がピーク。PSA(前立腺特異抗原)検査という優れた検査方法が浸透していますから、まず自治体検診などを受けていただき、数値が高ければ泌尿器科を受診してください。前立腺がんの外科療法は現在、ほとんどの施設がロボット手術を導入しており、身体への負担が少なくなっています。

早期の社会復帰も可能になってきていますから、「仕事に支障が出るのでは」と躊躇わず、また「前立腺がんは進行が遅いから大丈夫」と放置せず、早めの受診をお願いします。家族歴がある方は若いうちに発症する可能性もあると言われていますから、血縁者に前立腺がんの方がいれば、とくに気を付けてください。

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