徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)05月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1339 4面

教えてドクター
夜10時前には寝ない

Q. 眠りが浅く、すぐ起きてしまいます。 (82歳・女性)

井齋 偉矢
日高徳洲会病院(北海道)院長、日本東洋医学会漢方専門医・指導医、日本医師会認定産業医、医学博士

A. お答えします 。

年を取ると深い睡眠が取れなくなりますから、ちょっとした物音や気配で目が覚めるのは生理的に普通なことです。若い頃と同質の睡眠を求めがちですが、活動量が違いますので、高齢者なら4~5時間眠ることができれば十分。ただ、不眠の原因には前立腺肥大や膀胱炎、睡眠時無呼吸症候群など、ほかの疾患がかかわる可能性もありますから、思いあたる方は対応の診療科を受診してください。

他の疾患を除外してなお不眠が続く場合も、できるだけ睡眠薬の服用は避けたほうが良いでしょう。深夜に目が覚めてつらいという方は、夜10時より前に布団に入るのをやめてみてください。やることがないからと夜8時ごろ就寝してしまうと、深夜に目が覚め、生活のリズムが狂います。私は、どうしても眠れない方には酸棗仁湯(さんそうにんとう)を処方しています。これは、狂ってしまった体内のリズムを元に戻すサポートをする漢方薬で、薬というより食べ物に近く、習慣性はありません。保険適用されていますので、かかりつけ医に相談してみてください。

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