徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)05月23日 月曜日 徳洲新聞 NO.1339 1面

ウクライナ難民支援でモルドバ現地調査報告
生活物資や医薬品などを長期的に支援へ
NPO法人TMAT

NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は、多数のウクライナ人が避難しているウクライナ隣国のモルドバ共和国に5月9~14日にかけて調査隊を派遣した。これに先立ち現地NGO2団体と協力関係を築き、モルドバに逃れてきたウクライナ難民への物資支援や、ウクライナ国内の医療機関への医薬品提供など支援活動を4月から実行。今回の派遣では現地NGO関係者と長期的な支援活動に向け協議を行い、支援先や医療機関、南東部の国境エリアの視察、医療支援ニーズの調査を実施した。

TMATロゴ モルドバ日本文化文明協会のメンバーと協議 ウクライナ難民の健康チェックを行う河内副院長(その右が原田看護師)

モルドバ入りしたのは、TMAT理事を務める湘南鎌倉総合病院(神奈川県)の河内順・副院長兼主任外科部長、武蔵野徳洲会病院(東京都)の原田生代美看護師(ロシア語通訳兼)、TMAT事務局員でロジスティクス統括の野口幸洋・一般社団法人徳洲会医療安全・質管理部課長補佐の3人。

調査隊の隊長を務めた河内副院長は帰国後、「災害医療チームであるTMATは、2018年にバングラデシュで、ミャンマーの少数派イスラム教徒であるロヒンギャ難民に対する医療支援を行ったこともあります。軍事侵攻という特殊災害によってウクライナから全体で数百万人が避難するなか、苦しんでいる方々のため力になれることをするのは自然災害に限らずTMATの理念に沿った活動です」と強調する。

今回の調査の結果、「ウクライナ難民のモルドバ国内での医療機関へのアクセスはスムーズであり(医療費は無料)、医療機関も通常の診療体制を維持」(野口・課長補佐)できていることから、仮設診療所の開設など直接的な医療支援のニーズは、現状では高くないことがわかった(ただし情勢によってはニーズが高まる可能性がある)。一方、モルドバにとどまるウクライナ難民には経済的弱者が多く含まれているため、生活物資の支援は長期的に取り組む必要性が高いことが判明した。

モルドバに避難するウクライナ難民

「現在も約10万人のウクライナ難民がモルドバにとどまっています。着の身着のまま逃げ出してきた方々や、貧しい方々も多く、息の長い支援活動が重要です」と原田看護師は指摘する。

9日にモルドバ入りした3人はNGOのモルドバ日本文化文明協会やNational Congress of Ukrainians of Moldova(NCUM)のメンバーとそれぞれ協議。

モルドバ日本文化文明協会とは4月から連携し、首都キシナウ市内にある農業大学の寮や、郊外のカザネシュティ村に避難しているウクライナ難民への食料、衣類など生活物資支援を実施。今回の調査結果に基づき従来の支援先に加え、キシナウ市内やモルドバ南東部の国境の町であるパランカの避難施設を含め、最大4カ所の避難施設への物資支援を行っていく。また協議では長期的な物資支援の重要性を確認した。

モルドバ南東部の国境付近には難民急増に備えテントが建ち並ぶ

NCUMとも4月から連携し、ウクライナ国内の医療機関に対し現地からの要望に基づいて医薬品などを支援。今後も同様の支援を継続するとともに、モルドバ国内に避難するウクライナ難民への物資支援なども行う。

調査隊は支援先である避難施設の視察に加え、モルドバ国内の医療事情を確認するため、国立母子科学医療センター、キシナウ市立第一病院、国立救急医療科学センター、カザネシュティ村ヘルスセンターなども視察。WHO(世界保健機関)カントリーオフィスにも訪れ情報収集を行った。

ウクライナ難民支援への協力はQRコードもしくは下記URLか銀行口座へ

https://congrant.com/project/npotmat/4360

【振込口座】

銀行・支店名▪三菱UFJ銀行 虎ノ門中央支店(332)

口座▪普通 0246921

名義▪特定非営利活動法人

TMAT理事 福島安義

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