
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)06月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1498 3面
英語論文の発表に力を入れる藤田総長
鹿児島徳洲会病院の藤田安彦総長は英語論文の発表を通じ、より多くの医療者と知見を共有、医学の発展に貢献するとともに、徳洲会の医療を世界に向け発信し、医学会での存在感を高めるための学術活動に尽力している。
そしてまたひとつ、新たな英語論文が、世界最大規模の学術書籍出版社であるシュプリンガーネイチャーが運営するオンラインの英語医学ジャーナル『Cureus』に掲載された。
「胃穿孔を起こした魚骨に対する内視鏡検査後に実施した緊急腹腔鏡下摘出術:症例報告」をテーマとする論文で、藤田総長は共著者に名を連ねた。筆頭著者はあまぎユイの里医療センター(鹿児島県)の友野範雄院長。ふたりが徳之島徳洲会病院(同)に勤務していた頃の症例だ。
症例は心窩部痛で来院した70代患者さん。CT(コンピュータ断層撮影)検査で胃前庭部に約3cmの高吸収線状影を認め魚骨による穿孔と診断。また胃穿孔による胃外壁の炎症にともなう同部位の脂肪組織の線維化を認めた。「胃は内腔が広く魚骨の穿孔はまれですが、胃に肝臓が隣接しているため肝膿瘍の原因となるなど注意を要します」(藤田総長)。胃内視鏡での摘出は困難だったため緊急腹腔鏡手術で安全に魚骨を摘出。論文では「消化管周囲の脂肪線維化を示すCT所見は、胃穿孔を考慮に入れる必要があることが示唆されました」とまとめている。