
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)06月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1498 4面
(左から)伊東次長、尾﨑さん、伊藤清掃員、白鳥教諭、八木信行エーエフマネジメント東京西病院管理所統括責任者
伊藤清掃員(右)の指導の下、清掃実習を行う尾﨑さん
東京西徳洲会病院は特別支援学校の都立青峰学園から清掃実習の受け入れを行った。5月12日から23日まで2週間にわたり、同院総務課の伊藤勇輔清掃員の指導の下、同学園高等部3年生の尾﨑心哉さんが清掃ロボットの運転方法やメンテナンスなどについて、実際の業務を通じて学んだ。
特別支援学校は授業の一環で、生徒の就業を前提とした実習を実施している。働く意欲や態度を養ったり、業務に必要な技術を身に付けたりするのが目的で、とくに3年生の実習は就職に直結する重要な機会だ。実習を受け入れる企業や事業所は、実習期間中の生徒の働きぶりや適性を評価して採用を検討する。
同学園からの実習の受け入れは今年で2年目。「障害者雇用を推進したいと考え、東京ジョブコーチ(障害者雇用・受け入れや職場定着を支援する都の事業)に相談し、紹介していただいたのがきっかけです」と同院の伊東大介・事務部次長は説明する。伊東次長自身、ジョブコーチ(職場適応援助者)の資格を3月に取得した。
同学園高等部就業技術科進路指導部の白鳥誠教諭は「学校でも清掃作業を学ぶ授業はありますが、実際に職場を体験できる実習は、就業に向けて非常に重要な学習機会となっています」と意義を強調。
2週間の実習を終える頃に、尾﨑さんに話を聞くと「清掃ロボットの操作やメンテナンス方法などを学ぶことができました。院内の雰囲気がとても良く、看護師さんとのコミュニケーションにも慣れてきました」と笑顔。伊藤清掃員も「頼もしい後輩になると思います。一緒に働ける日を楽しみにしています」と目を細めていた。