
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)06月30日 月曜日 徳洲新聞 NO.1498 3面
オンラインで意見交換(下が田浦薬局長)
徳洲会薬剤部会の薬剤師災害医療研究会は「TMATの薬剤師活動」をテーマに意見交換会をオンラインで初めて開催した。NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)に対する理解を深め、意見交換を通じてTMATの薬剤師活動を充実させるのが狙い。同研究会所属の薬剤師ら24人が参加した。
冒頭、あらためてTMATを紹介し、動画やスライドを用いて歴史や活動内容、DMAT(国の災害医療チーム)やJMAT(日本医師会災害医療チーム)との違いなどを示した。そのうえで各チームの薬剤師活動を、それぞれ隊員資格を有する薬剤師がプレゼン。被災地に持ち込む標準的な医薬品や、それらを選定するポイントなどを示した。携行医薬品に関するJDR(JICA〔国際協力機構〕国際緊急援助隊)や日本薬剤師会のルールについても共有した。
この後、質疑応答の時間を設け、小児に関する医薬品、廃棄薬、海外で活動する際の医療麻薬の取り扱いなどをテーマに意見を交わした。「TMATを後方支援する四街道徳洲会病院(千葉県)が困っていること」の共有も図り、薬剤師の観点では“海外での薬袋、薬情、薬効分類の言語や形態”を挙げ、改善策の一例にピクトグラムを用いた薬袋を提示した。
最後に、TMATの合田祥悟医師(札幌東徳洲会病院集中治療センター副センター長)と野口幸洋・事務局長が総括。合田医師は、薬袋や薬情などに対して一定程度認知されている言語については、あらかじめ準備しておくことを推奨。AI(人工知能)や徳洲会病院に在籍している通訳スタッフの活用などを提案した。さまざまな医療支援団体を知る大切さも強調し、意見交換しながらTMATのより良い活動につながることを期待した。
野口・事務局長は災害時に薬剤部門の役割が大きいことを指摘。「被災地に負担をかけず安全に運用していくことを、薬剤師の皆さんが日頃から考え準備していただくことが団体を問わず活動を成功させる肝だと思います」と発し、謝意を示した。企画した同研究会委員長の田浦稔基・生駒市立病院(奈良県)薬局長は今後もTMATをテーマに開催する意向。