徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)08月12日 月曜日 徳洲新聞 NO.1453 3面

葉山ハートセンター
体制強化を広報し実績アップ
救急搬送や紹介患者数など大幅増

葉山ハートセンター(神奈川県)は心臓血管外科や循環器内科以外の診療科についても診療体制の強化を推進。同時に、連携先の医療機関や消防署へ積極的に情報提供を行うことで、救急搬送や手術件数、入院患者さんの増加などにつなげている。とりわけ、常勤の外科医が新たに2人入職し、外科の緊急手術体制が確立した4月以降、同センターへの救急搬送件数が急増。立地する葉山町で発生した救急の搬送先として、これまで3番手に位置していたが、5月からは最も多く受け入れる施設となるなど、地域への貢献度を高めている。

マーケティング 総力特集

「幅広い疾患に対応できることを地域にアピール」と飯田院長

葉山ハートセンターは外科体制の大幅な強化により、腹部疾患や末梢血管疾患など幅広い緊急手術への対応が可能となった。これを受け6月から救急の受け入れ態勢(医師の配置)の見直しを行い、昨年4月に院長に就任した飯田浩司院長(心臓血管外科・胸部外科)を含む4人の外科医と2人の脳外科医が中心となって救急搬送の受け入れに対応。受け入れ後は各科が協力して診療を行っている。

「救急隊から受け入れ依頼の電話があった場合は、電話で話す時間を短縮し、搬送を急いでいただきます。一般の方からの電話は医師につなぐことなく速やかに来院していただくようにしました。ファーストタッチを迅速にすることで、より適切な診療が可能となり、救急隊との信頼関係の構築にもプラスになります」(飯田院長)

これまで救急搬送は年間1,000件ほどだったが、多い日には1日10台超で、7月は月間170件、年換算で2,000件ペースだ。ウォークインの救急(患者さんが独力で来院し救急受診)も増え、救急受診が計30人近くに上る日もある。

診療体制の強化で救急搬送の受け入れが急増

手を尽くして体制を強化しても、認知度が向上しなければ貴重な医療資源を最大限に活用することは難しい。そこでマーケティング強化の一環で、飯田院長は4月から自ら筆を執り、『葉山ハートセンター What’s new』というA4用紙1枚のレターを毎月発行、連携先へ配布をはじめた。主に診療体制や治療可能な疾患の案内、医療機器や設備などの話題を載せている。

飯田院長は「今でも『心臓以外の疾患も診てもらえるのですか』と聞かれることがあるため、診療体制・内容を知っていただくために始めました。当センターは『ウニのとげから大動脈解離まで』というキャッチコピーをうたっています。田中江里前院長の頃からの周知が浸透してきた結果だと考えていますが、紹介患者さんや入院患者さん、手術件数、CT(コンピュータ断層撮影)件数などが増えました。数年ぶりに満床にもなりました」と近況を伝える。

内科や整形外科の体制も整ってきた。病院救急車の運用も始め、転院搬送などで活躍。看護配置7対1基準を満たし看護体制も手厚くなった。

目下、大規模な改修工事を実施中で、手術室を2室から3室に増室(うち1室はハイブリッドオペ室)、業務効率向上のため検査科を集約、さらに回復期リハビリテーション病棟もしくは地域包括ケア病棟の開設なども計画。こうした施設の変化は見とおしが立った時点で都度、情報発信を行い、今後も地域とともに歩んでいく考えだ。

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