徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2024年(令和6年)11月11日 月曜日 徳洲新聞 NO.1466 2面

湘南鎌倉病院
「さくらネット」運用開始
迅速・適切に医療・介護を提供

湘南鎌倉総合病院(神奈川県)は、地域医療介護連携ネットワーク「さくらネット」の運用を10月にスタートした。情報通信技術(ICT)を活用し、電子カルテや薬の処方歴、検査結果など情報を、患者さんの同意の下、同ネットに参加する施設間で共有するもの。同ネットには10月末時点で地域の160超の施設が参加。

記者会見を行う(右から)小林院長、黒岩知事、長堀院長

同ネットは小林修三院長が副理事長を務めるさくらネット協議会が運営。登録できる施設は同院が位置する横須賀・三浦二次医療圏(横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町)と、周辺地域(藤沢市、横浜市戸塚区、同栄区、同金沢区)にある病院、診療所、歯科診療所、薬局、介護施設。登録施設が情報を共有することで、重複検査や重複処方、一緒に飲んではいけない薬(併用禁忌薬)などを避けることが可能になり、患者さんの経済的負担の軽減、迅速かつ適切な医療・介護サービスの提供につながる。

同院は2019年、同協議会の前身となる地域の病院間の機能分担を目指すアライアンス(協力体制)に参画していた。そこで患者さんの情報共有をよりスムーズに行うため、長堀薫・横須賀共済病院院長らとともにネットワークの構築に尽力。今年4月に同協議会(長堀理事長)を設立し、8月に同ネットの接続に至った。なお、患者さんも同ネットに登録することが必要。

小林院長は8月27日、神奈川県庁で長堀院長と共同記者会見を行い、同ネットを周知するとともに参加を呼びかけた。小林院長は「当院に患者さんが救急搬送された際や災害時にさくらネットを活用することで、深夜帯でもかかりつけ医に問い合わせることなく、既往歴や服薬内容を確認できるため、適切な治療を迅速に行えます」と強調、「医療の無駄を省き、患者さんのためになる取り組みです。多くの施設に参加してほしいです」とアピール。

会見には黒岩祐治知事も同席、「デジタル技術を活用した地域医療の取り組みは、限られた医療資源を有効に活用でき、県民の方々の利便性向上に寄与します」と指摘、「医療機関や介護施設がネットワーク化されることで、安全・安心な医療・介護の提供につながります」と期待感をにじませた。

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