
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)09月09日 月曜日 徳洲新聞 NO.1457 2面

全身性エリテマトーデス(SLE)は、免疫系が自身の身体を攻撃してしまうことで、全身のあらゆる場所に炎症性の症状が出現し得る自己免疫疾患だ。原因は不明で、確固たる根治療法もなく、指定難病となっている。妊娠可能な年齢の女性に多い。
症状は発熱、発疹(顔面紅斑)、関節痛、胸水、顔面浮腫などに加え、せん妄や脳梗塞など神経精神障害、糸球体腎炎、心不全、間質性肺炎など多臓器障害を合併することもある。「症状や合併症が多彩で、一診療科だけでは診療が難しい疾患です」と八尾徳洲会総合病院(大阪府)膠原病リウマチ科の古川牧緒医師。
治療法は薬物療法が基本で、炎症反応を抑えるためステロイドを服用するが、脂質異常など副作用もあり、医師による厳格なコントロールが必要となる。皮膚症状は日光によって悪化するため、長袖の服を着る、日焼け止めを塗るといった対策を講じる。また、疲労しやすいため無理は避ける、免疫抑制剤を使用するため感染対策を行うなど、日常生活で気を付けることも多い。
「SLEは長期間、治療が必要な疾患です。薬を飲み続けることに疲れてしまう方もいますが、薬の服用により、症状は改善しますし、治療開始が早ければ早いほど障害される臓器は少なくすみます。一方で勝手に服用をやめてしまうと悪化しますから、大変だとは思いますが、頑張って治療を続けてください」と古川医師は呼びかける。