
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)09月09日 月曜日 徳洲新聞 NO.1457 1面
医療法人徳洲会(医徳)は8月1日、大阪市の大型複合施設「JPタワー大阪」にTIMC(TOKUSHUKAI INTERNATIONAL Medical Check-up) OSAKAを開設した。人間ドック施設で、徳洲会グループでは初の病院併設型ではないタイプ。最大の特徴は、標準コースに一般的な人間ドックではオプションで行うようなメニューや歯科検診も組み入れている「充実した検査項目」と、プライバシーが確保できる全室個室など「居心地の良い空間」を現出している点だ。西日本最大のターミナルであるJR大阪駅直結と交通至便なことから、メディカルツーリズム(医療観光)による外国人の利用を想定。オープンして間もないものの、とくに中国から来日する受検者さんに好評を博している。
意欲を燃やす横井院長(前列右から2人目)とスタッフ(左が鎌船マネージャー)
受付。施設内全体が落ち着いた雰囲気
ゆったりくつろげる個室
地図
壁面と天井の風景映像を見ながら受けられる検査も(写真はCT)
歯科検診のスキャニング画像。瞬時にモニターにも映し出される
JPタワー大阪は4月に完成した大型複合施設。オフィスや劇場、ホテルなど、さまざまな機能を備え、7月末には建物内の一角を占める商業施設「KITTE大阪」もグランドオープンした。JR大阪駅直結と抜群のアクセスであることから、連日、多くの方が訪れ、高い注目を集めている。
TIMC OSAKAは同タワーの11階にオープン。特徴のひとつが「充実した検査項目」。1日コースを標準とし、一般的な人間ドックで行う検査項目はもちろん、上下部内視鏡や脳MRI(磁気共鳴画像診断)、カルシウムスコア測定する冠動脈石灰化CT(コンピュータ断層撮影)など、通常はオプションで行う検査項目、さらに、通常、人間ドックのメニューにはない歯科検診も実施する。
これら以外にも、横井良明院長は「たとえば、血液検査では高感度CRP(通常の血中CRP検査の正常値より低い範囲を測定し、軽微な炎症も客観的に把握することが可能な指標)や、心筋トロポニンT(心筋の壊死をともなう心筋障害の指標)など、病院でもなかなか行わない検査を行います」と説明。
「ちょっとでも悪いものをキャッチできるように努めています」と強調する。
多種多様な検査を組み合わせて行うものの、1日コースの所要時間は、わずか約6時間。オプションで、がん細胞の活動状況を正確に診断できるPET-CT検査(別施設)を受けることも可能だ。
使用する機器も、より高性能なタイプを導入。たとえば、MRIは最新のAI(人工知能)技術を搭載し、腹部領域の検査が通常の呼吸状態でできたり、心臓の冠動脈検査では、造影剤を使用せず、呼吸を止めることもなく撮像できたりする。AI機能は、内視鏡やマンモグラフィー(乳房X線検査)、エコー(超音波)などにも備わっている。
歯科検診では、最新鋭の高速3D口腔内スキャナを完備。歯型の3Dデータを素早くモニターに映し出し、受検者さん自ら確認することなどが可能だ。また、歯科では歯周病の治療機器や、スキャニングしたデータから詰め物や被せ物をデザインし、削り出す機器を導入している。
もうひとつの特徴が、フロア面積約4,000㎡の広大なスペースを生かしたリラックスできる環境づくり。受検者さんの待機スペースは全室完全個室(20室)で、1室の広さは30㎡超。各部屋にソファー、テレビ、トイレ、シャワーを完備しており、自分だけの空間でくつろぐことができる。人間ドックで最初に行う問診をはじめ採血、結果説明は、いずれも個室内で実施。受検者さんが診察室に行くのではなく、医師や看護師が受検者さんの個室に赴くスタイルだ。
「せっかく良い部屋ですし、時間をかけて丁寧に行うことを心がけています。プライバシーも確保されますし、大変好評です」(横井院長)
CTやMRIの検査室では、壁面に風景の映像を映し出したり、照明の色を変えたりして、受検者さんがリラックスできるように配慮。映像や照明の色を選ぶこともできる。
すべての検査が終わり、受検者さんが帰る際にはスタッフがエレベーターホールまで案内、最後まで丁寧な対応に余念がない。外国人の受検者さんには、1人に付き1人の医療通訳者が付き添い、適宜、サポートする。
こうした接遇について、鎌船敦マネージャーは「好評です。とくに個室で結果説明などが受けられる対応は非常に評判が良いです。予想以上でした。良いと思うことをすべて形にしようと、スタッフ皆が自発的に考え取り組んでくれています」と手応えを口にする。
鎌船マネージャーは、とくに外国人からの注目度が高いことを指摘。「メディカルツーリズムを手がける旅行代理店の方などオープン前後で400人以上、当施設に来られています。中国やベトナム、シンガポール、インドネシア他、多様な国の利用を想定しています」と強調する。同施設を訪れた大橋壯樹・副理事長も「素晴らしい環境です。空港も近いし、外国人のニーズはあると思います」と期待を寄せる。横井院長は「今後は予防医学の発展がさらに見込まれます。当施設は徳洲会にとっても新たなチャレンジ。職員一丸で頑張ります」と、言葉に力を込める。
2025年9月には徳洲会グループにとって2施設目となる独立型の人間ドック施設が開所する予定。場所は東京・豊洲。同施設も新たにオープンする複合施設の一角に開設し、羽田空港が近いことからメディカルツーリズムや、国内の健診・人間ドックに対応する予定。