徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)05月08日 月曜日 徳洲新聞 NO.1388 2面

病気のはなし121
症状の反復が特徴
メニエール病

ワールド・ベースボール・クラシックで日本を優勝に導いた栗山英樹監督が現役引退するきっかけとなったことでも知られるメニエール病。めまいや耳鳴りが突然襲ってきたり、耳が聞こえにくくなったりする疾患で、何年もかけて徐々に悪化。放置すると、めまいや難聴がひどくなり、なかには人の声が頭に響き、言葉として捉えづらくなるケースもある。

原因は耳の奥の内耳にリンパが過剰にたまることによるもの。内耳には、もともとリンパがたまっているが、それがたまりすぎて水ぶくれのような状態になることで、神経細胞がうまく情報を伝達できなくなる。なぜリンパがたまりすぎるのかはまだわかっていない。

原因不明なだけに根治は難しいが、ある程度、症状を緩和することはできる。利尿剤と、めまい止めの内服が第一選択で、「大半の方はこれで症状緩和できます」と大垣徳洲会病院(岐阜県)の青木光広副院長(耳鼻咽喉科・頭頸部外科部長)。

効果が薄ければ、鼓膜の奥にステロイドを注入する鼓室内注入療法や中耳に圧を加えることで内耳のリンパの排液を促す中耳加圧療法、さらに侵襲的にリンパの排出路を大きくする内リンパ嚢開放術などがあり、治療選択肢は少なくない。「メニエール病は症状に反復性があるのが特徴。何度も繰り返し、めまいが起こる方は、悪化する前に一度受診してみてください」と青木副院長は呼びかける。

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