徳洲会グループ TOKUSHUKAI GROUP

徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2019年(令和元年)9月16日 月曜日 徳洲新聞 NO.1202 一面・二面

特集 湘南鎌倉医療大学
次代を担う質の高い看護職を育成
来年4月開学へ文科省から設置認可 学校法人徳洲会

文部科学省は9月6日、学校法人徳洲会の設立と4年制の湘南鎌倉医療大学の設置を認可した。同大は〝生命だけは平等だ〟という徳洲会の理念の下、「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療・ケアを受けられる社会の構築を目指し、日々研鑽(けんさん)する医療人を育成すること」が建学の精神。来年4月の開学時点で看護学部看護学科を開設し、次代を担う質の高い看護職を育成。卒業要件を満たすことで、看護師と保健師の国家試験受験資格を取得できる(保健師は選択制)。1学年の定員は100人で男女共学。

臨地実習は徳洲会病院・施設が全面協力

校舎は地上4階建て(イメージ図) 校舎は地上4階建て(イメージ図)

学校法人徳洲会理事長には鈴木隆夫・一般社団法人徳洲会理事長が就任。また、湘南鎌倉医療大学学長には荒賀直子・同大設置準備室室長が就任する予定だ。昨年12月9日に開催した同大の新築工事地鎮祭の直会(なおらい)で鈴木理事長は「医療大学構想は10年以上前から始まり、二度頓挫しましたが、〝三度目の正直〟でここまで来ました」と思いを吐露。

さらに将来構想に触れ「働き方改革が始まろうとしている現在、医療界で一番ひっ迫しているのは看護師です。私たちは患者さんのために一生懸命に心を砕き、手を差し伸べられる看護師を育てなければなりません。将来的には大学院を開設し、修士課程や博士課程を履修できるようにするとともに、看護学部だけではなく他の学部も開設できるよう頑張ります」と抱負を語った。

文科省による設置認可を受け荒賀室長は「これまでの準備がようやく実を結びました」と喜びをかみしめると同時に、「1回生を迎えるにあたり、万全の体制を整えるためスタッフ一丸となって臨みます」と意欲を燃やす。

荒賀室長は同大の方向性を考える際、影響を与えた出来事について「同大設置準備室に入職して間もない2017年9月に、鹿児島県の与論島を皮切りに徳之島、沖永良部島、喜界島、奄美大島、加計呂麻島にある徳洲会病院・施設を見学しました。そこには日本の20年先を行く高齢化社会や、それを支える職員の笑顔、そして徳洲会病院を信頼する地域の方々の姿がありました。徳洲会の“生命だけは平等だ”の理念が脈々と流れ、実践されていることを目のあたりにし、深い感動を覚えました」と振り返る。

大学設置の認可書を手に笑顔を見せる荒賀室長(前列中央)とスタッフ 大学設置の認可書を手に笑顔を見せる荒賀室長(前列中央)とスタッフ

こうした体験などから、同大の教育で大切にしようと考えたのは「人としての成長」。患者さんと相対する際の礼儀や言葉遣いはもちろん、人間とは何か、生死とは何かなど「自分で考える」ことの重要性を学修してもらうために、基礎教養科目に哲学概論を組み込んだ。また、同大ではアクティブラーニングを採用。これはグループワークやディベート、ディスカッションなどを通じ、受け身ではなく自ら能動的に学びに取り組めるよう設計した学習法だ。

同大のアドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)にも、その方向性は表れており、項目のひとつに「豊かな感性を持ち、十分なコミュニケーション能力を有し、他者の考えを理解し、柔軟な思考力・発想力と好奇心を持って、看護学の奥深さや楽しさを学ぶ意欲を有している人」と明記している。

一方、ディプロマ・ポリシー(卒業の認定に関する方針)にも特徴があり、今後の地域包括ケアシステムの普及を見据え、「地域特性を理解し、地域における看護活動発展への意思を持ち地域看護活動の基礎能力を身につけている」という項目を入れた。病気の知識だけでなく、法律や福祉についても常識として身に付けるべきという考えだ。

大学周辺MAP 大学周辺MAP

荒賀室長が「徳洲会グループには、これらを学ぶのに最適な場があります」と期待するように、臨地実習では徳洲会の病院や施設が全面的に協力。神奈川県下の湘南鎌倉総合病院、湘南藤沢徳洲会病院、茅ヶ崎徳洲会病院、大和徳洲会病院、日野病院、さらに訪問看護ステーションや介護老人保健施設、特別養護老人ホームなどが名を連ねる。

これら病院・施設には同大から電車などで約60分以内で行けるため、学生の負担が少ないのもメリット。また、荒賀室長は「病院によって看護方針が異なると学生が混乱してしまいますが、徳洲会グループの病院であれば、その心配はありません。安心して学生の指導を任せることができます」と太鼓判を押す。

今後、実習指導者を対象にした講習会を開き、より高いレベルで学生の指導ができるように準備を進めていく予定だ。

アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)

“生命だけは平等だ”という理念のもと、あらゆる健康レベルの人を対象に看護実践を行う看護職になるために以下のような学生を求めます。

  • Ⅰ 人々の生命・健康・看護・生活に関心を持ち、そのことを深く学びたいという意欲のある人
  • Ⅱ 大学で看護学を学ぶために必要な基礎学力を有している人
  • Ⅲ 看護職の資格を取得し、広く社会で貢献したいとの意欲を持つ人
  • Ⅳ 豊かな感性を持ち、十分なコミュニケーション能力を有し、他者の考えを理解し、柔軟な思考力・発想力と好奇心を持って、看護学の奥深さや楽しさを学ぶ意欲を有している人

ディプロマ・ポリシー(卒業の認定に関する方針)

以下の能力を修得し、学則で定める所定の卒業要件単位(128単位)を取得したものに「学士(看護学)」の学位を授与します。

  • Ⅰ 人間として必要な他を思いやる豊かな人間性、幅広い教養、倫理観、生活能力、マナーを身につけている
  • Ⅱ チーム医療に関心が高く、実践現場において関わる人々との十分なコミュニケーションが取れ、多職種連携において看護の専門的役割が果たせる
  • Ⅲ 修得した最新の看護学の知識・技術をもとに科学的根拠に基づいた判断力・思考力をもって看護実践ができる
  • Ⅳ 地域特性を理解し、地域における看護活動発展への意思を持ち地域看護活動の基礎能力を身につけている
  • Ⅴ グローバル化の進展を視野に入れつつ看護専門職者として生涯にわたって人間の尊厳を擁護する看護を実践し、看護ケアの質向上について探求・研鑽していく基礎能力を身につけている

静・動バランス取れた学生生活を送れる環境

主な実習施設MAP(大学から電車で60分以内) 主な実習施設MAP(大学から電車で60分以内)

同大は神奈川県鎌倉市にある湘南モノレール「富士見町」駅から徒歩6分の場所に立地。古都・鎌倉は名所旧跡が多く、緑地に恵まれ、閑静で文化の薫り高いエリア。一方、湘南エリアには海水浴場があり、夏季を中心にサーフィンなどマリンスポーツでにぎわう。横浜や東京へのアクセスも良く、学生生活を送るのに最適な環境だ。

昨年12月9日に校舎の新築工事地鎮祭を行い、翌日に着工、来年2月に竣工を予定している。

学生の募集では、今年3月から大学説明会を開催。第1回を3月24日に湘南藤沢病院、第2回を6月2日に湘南鎌倉病院、第3回を8月4日に大和病院、第4回を8月18日に再び湘南藤沢病院でそれぞれ開催した。全4回をとおして参加者の合計は724人に上った。

説明会は各日とも午前の部と午後の部に分けて実施し、大学の概要や教育内容などについて説明。さらに会場となった病院に勤務する先輩看護師による経験談の紹介、会場ごとに異なるテーマでの模擬授業の実施、病院見学などを行い、学生も興味津々だった。

参加者のほかに、資料請求をしてきた学生は全国1400人以上を数え、新設の大学として反響は上々。説明会の参加者は「カリキュラムに徳洲会ならではの教育が組み込まれていて魅力的でした」、「徳洲会グループの強力なバックアップがあるというのが心強いです」など、期待する声が多かった。

推薦入試は11月1日に出願登録を開始し17日に試験、一般入試Ⅰ期は来年1月6日に出願登録開始、2月4日に試験、Ⅱ期は1月31日に出願登録開始、2月21日に試験となる。

充実の奨学金制度を実現キャリア豊富な教員参集

4年間の学修の概要 4年間の学修の概要

学修・就職サポートも充実。アドバイザー制度として、各学年の学生7~8人に対して2人程度の専任教員がアドバイザーとなり、入学時から卒業時までもち上がり制で学修、進学、生活など個人的な悩みや課題に対し助言を行う。また、アドバイザー制度以外にも事務局や保健室の担当者が、学生の状況に合わせ、きめ細かい個別相談・支援を行う。

奨学金制度は①同大の特待生・奨学金制度、②徳洲会グループの奨学金制度、③その他(日本学生支援機構の奨学金など)――がある。とくに同大の奨学金制度では、離島・沖縄県出身者で経済的援助が必要と認められる学生に対する奨学金も用意している。

今後について荒賀室長は、「設置認可を受けるにあたり、教員の確保に一番時間がかかりましたが、結果として、徳洲会の理念に賛同していただいた素晴らしいキャリア豊富な教員が集まりました」と胸を張る一方、「もし不測の事態が起きた時にも、すぐに対応できるような体制をつくっていきます」と慎重さも忘れない。

古都・鎌倉のシンボル、高徳院の大仏 古都・鎌倉のシンボル、高徳院の大仏
多くの学生らでにぎわう大学説明会 多くの学生らでにぎわう大学説明会

また、若手の教員育成にも注力すると同時に、将来的には卒業生が教員として戻ってくることも期待している。そのためには「つねに魅力的な大学づくりを続けていかなければなりません。他大学との連携により、講義に厚みをもたせることも展望しています」(荒賀室長)。

目下、大学案内パンフレットや入学試験要項の送付、シラバス(授業計画)の作成など、着々と開学に向け準備を進めている同大設置準備室。荒賀室長は「1回生の皆さんとは、後輩に誇れるような大学を一緒につくっていきたいと考えています。」と抱負を語るとともに、「職業人としての品格をもち、徳洲会の理念を体現できる医療人の育成に向け、全力で取り組みます」と意気込みを見せている。
今後の予定

9月16日(月) 入試説明会
12月1日(日)・15日(日) 一般入試対策
※詳細はホームページに。
https://www.skuniv.jp

詳細はホームページに

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