岸和田徳洲会病院は、2015年6月にTAVIをスタートし現在まで約100例の患者さんに治療させて頂きました。

当院循環器内科は年間1000例をこえるカテーテル治療（心臓及び末梢血管のカテーテル治療及びTAVI）、心臓外科も年間500例を越える開心術を行っており、いずれも日本屈指の症例数を誇ります。また症例数のみでなく、TAVIにおいて手技成功も2016年は100% (50/50)を達成することが出来ております。循環器内科、心臓外科、また心臓麻酔を専門とする麻酔科医師、またそれぞれに関わるコメディカルによる経験豊かなハートチームが一丸となりTAVI治療を行っております。

高度大動脈弁狭窄症があり、繰り返す心不全で入退院を余儀なくされていますが、手術はリスクが高すぎるとのことでTAVIを選択されて近隣の病院から紹介頂くことが多いです。多くの患者さんは手術が終わった日には一般の病棟に移動し翌日には普通に病棟内を歩いていることに、患者さん自身も驚かれ、また回復の早さにご家族もとても喜ばれます。

TAVIを導入した当初、今までポータブルトイレに移動するだけで息切れをしていた患者さんが、治療後に病棟内をスタスタと歩く姿をみた時、家族だけでなく我々医療者もその効果に驚かされました。入院期間も平均１週間程度であり(最短では日帰りで治療をうけられた患者さんもおられます)、生活の質を落とすことなく退院出来ることを喜んで頂いています。