徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2025年(令和7年)08月04日 月曜日 徳洲新聞 NO.1503 4面

徳洲会脳神経外科部会
全国から32人集まり研鑽

徳洲会脳神経外科部会は6月21日、徳洲会東京本部で第11回Rag-Tagの会を開催した。部会長は長崎北徳洲会病院の鬼塚正成院長、同会の幹事は鎌ケ谷総合病院(千葉県)の兵頭明夫・脳血管内治療センター長。全国から脳神経外科医師ら32人が集まり研鑽した。

第11回Rag-Tagの会を開催

部会長の鬼塚院長は器質化慢性硬膜下血腫に関する演題を発表「活発な意見交換をしましょう」と兵頭センター長全国から32人の脳神経外科医師らが集まり交流を深める

冒頭、兵頭センター長が「昨年から徳洲会脳血管内治療部会が部会として認められ、今回は脳外部会との合同開催になります。外部講師による特別講演が2演題、一般演題が14演題で、テーマも多岐にわたります。活発な意見交換をしましょう」と挨拶。

一般演題では前半が脳神経外科、後半が脳血管内治療に関する演題が中心となった。前半では、鬼塚院長が「器質化慢性硬膜下血腫の2例、組織学的検索」と題し発表。術前診断で器質化した症例に対し、初回手術(穿頭術、中硬膜動脈塞栓術)で血腫が残存した場合、血腫が増大、症状が増悪することを念頭におき、開頭術を考える必要があることを指摘した。

後半は、成田富里徳洲会病院(千葉県)で実習中の国際医療福祉大学医学部の佐藤哲郎さんが「学生アシスタント制度の教育的意義と有効性」をテーマに発表。脳外科医の事務的業務をサポートし、今年、同制度経験者から脳外科専攻医が誕生することを報告した。ほかにも、タンザニアのベンジャミン・ムカパ病院から鎌ケ谷病院に研修に来ていたヘンリー・ドット・ハンバ脳神経外科医師が発表するなどバラエティーに富んだ内容となった。

特別講演では、鈴木謙介・獨協医科大学埼玉医療センター脳神経外科主任教授が「ハイブリッド脳外科医の功罪」をテーマに登壇。開頭術と脳血管内治療の両方を担う医師の価値や課題、教育体制の変遷について語り、「今後はチームとして、多様な治療に対応する柔軟性が求められます」と強調した。

松丸祐司・筑波大学医学医療系脳神経外科教授は「脳血管内治療の現状と将来」と題し講演。治療デバイスの進化や血管内電極を用いた脳波記録の可能性、将来的なブレイン・コンピューター・インターフェースへの応用など、最先端の取り組みを紹介した。

最後に、名古屋徳洲会総合病院の天野貴之副院長が、来年初頭に開頭術やバイパス手術の基礎を学べる若手医師向けセミナーを開催予定と発表し、講師協力を呼びかけた。

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