
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2025年(令和7年)03月24日 月曜日 徳洲新聞 NO.1484 4面
中川 良 成田富里徳洲会病院(千葉県)小児科部長 日本小児科学会専門医
A. お答えします。
早急に医療機関を受診してください。放電により食道や胃に穴が開く可能性があります。胃・食道でボタン電池がとどまると、放電により組織が焼きただれていきますが、初期は胃腸炎と同じように、おなかが痛い、機嫌が悪いなどの症状になります。しかし、放置すると臓器に穴が開くこともあり得ます。
小さなボタン電池であれば、胃・食道にあれば鼻から磁石の付いているチューブを入れて取り除くだけなので、手術せずにすみ、お子さんの身体負担も少なくなります。大きいボタン電池の場合は全身麻酔下で胃内視鏡手術で取り除きます。電池が腸までたどり着いてしまうと、容易には摘出できなくなりますが、逆に放電のリスクも減るため、排泄されるまで様子見となることが多くなります。
いずれにせよ、ボタン電池がどの場所にあるか、まずX線検査で確認する必要がありますから、夜間や土日祝日であってもX線検査が可能な病医院を受診してください。「飲んだかどうかわからないけれど、電池がひとつ見当たらない」というケースもよくありますが、確認のためだけにでも、すぐに受診することを強くお勧めします。