徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2022年(令和4年)06月20日 月曜日 徳洲新聞 NO.1343 4面

札幌病院が体制強化し
循環器センターを開設
多様なカテ治療や救急に対応

「地域の期待に応えていきます」と竹之内部長

札幌徳洲会病院は循環器センターを開設した。診療体制を強化し、近隣からの救急受け入れや地域の患者さんに対応するのが狙い。

近年、同院の循環器内科は常勤医師が1人で、主に札幌東徳洲会病院の医師が非常勤でサポート。外来や比較的簡単なIVR(画像下治療・検査)などは行っていたものの、PCI(経皮的冠動脈形成術)など難しい治療や救急は他院に頼らざるを得なかった。

こうしたなか、4月に札幌東病院の竹之内豪・循環器内科医師が札幌病院に異動。より多くの患者さんに対応するために、循環器内科をセンター化した。竹之内・循環器センター部長は「札幌東病院に在籍していた頃は週2回ほど札幌病院で診療し、病院間を高速道路で移動するような状況でした。今回、腰を据えて活動できるようになったので、しっかり取り組み地域に貢献していきたいです」と意気込む。

新たに導入した血管造影装置。2本のCアームが特徴

センター開設後も札幌東病院との連携は継続し、とくにマンパワーの面では山崎誠治副院長をはじめ豊富な実績をもつ医師が協力。山崎副院長がセンター長を務め、同センターを全面的にバックアップする。

環境面では、カテーテル室を2室から3室に増設。最新のアンギオ(造影剤とX線を用い血管の走行を映し出す方法)装置を導入した。血管を映し出すCアームが2本の“バイプレーン” と呼ばれるタイプで、シングル(1本)プレーンに比べて1回の造影回数が少なくなるため治療や検査に要する時間が短縮。よりカテーテルの位置や血管の状態などが視認しやすく、患者さんの負担軽減も実現した。「患者さんに注入する造影剤の量も少なくなります」(竹之内部長)。

同センターは5月以降、本格的に稼働。1週間でカテーテル治療を10件以上行うこともあり、ロータブレーターやダイヤモンドバッグによる冠動脈の動脈硬化治療など難しい治療も手がけている。

今後、さらに体制を整え救急対応にも力を入れていく。「当地域は循環器領域を手がける医療機関が少なく、地元をはじめ近隣の北広島市や江別市、空知郡南幌町からの救急患者さんも札幌市内の他施設に搬送されていました。それらの地域から近い医療機関は当院。ようやく体制が整いつつあるので、しっかり対応していきたいと思います」(竹之内部長)。

すでに地域の救急隊には循環器センターの開設と循環器ホットラインの番号を連絡。「ものすごくありがたい」といった感謝の言葉が寄せられ、何件も連絡が入る日があるなど期待は大きい。

「まずは救急を含め当センターがコンスタントに対応できるようになることを目指します」と竹之内部長。将来的には「循環器センター単独ではなく、病院として幅広く急性期疾患に対応していきたい。札幌東病院とともに発展し、地域医療の充実につなげていきます」と抱負を語る。

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