
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2022年(令和4年)01月04日 火曜日 徳洲新聞 NO.1320 4面
東京五輪に亀山耕平と北園丈琉、世界選手権に米倉英信を送り出し、秋の団体戦では社会人トップに返り咲くなど、2021年に復活を遂げた徳洲会体操クラブ。22年はパリ五輪(24年)、さらにその次のロサンゼルス五輪(28年)に向け、新たな一歩を踏み出す。選手層の厚みが増し、クラブ内の競争も激しくなりそうだ。

徳洲会体操クラブにとって21年は復活の年となった。最大の目標だった所属選手の五輪出場を2大会ぶりに果たし表彰台に上り、世界選手権でもメダルを獲得した。社会人ナンバーワンを決める全日本シニア・マスターズ体操競技選手権大会では、5大会ぶりに団体優勝。学生を含む全日本体操団体選手権も準優勝し、14年ぶりの王座まであと一歩に迫った。
米田功監督は「最低限の結果は出せた1年だったと思います」と振り返り、「ようやく闘いの場に並ぶことができたという感覚。日本代表を出し続け、次のパリ五輪を迎えたいです」と意気込む。
とくに「22年からの2年間で、どこまで日本代表に入れるかが大事になってくる」と指摘し、「当クラブは近年、チームの若返りを図っており、パリ五輪はもちろん、さらに次のロサンゼルス五輪も視野に入る選手が少なくありません。代表入りできるかどうかは、その後に影響してきます。パリやロサンゼルスでの活躍につなげるには最初が肝心です」と説明する。
22年は現状と同じ13人の選手でスタート。ひとりでも多く代表の座を勝ち取るには、まず新ルールに対応しなければならない。体操競技は五輪終了後に採点ルールが変わる。同じルールが続くと、演技構成などが似通い、差が付きづらくなるためだ。東京五輪後も国際体操連盟(FIG)による見直しがあり、22~24年まで適用される新ルールが明らかになりつつある。一例を挙げると、あん馬では開脚旋回と閉脚旋回の差がなくなり、鉄棒では離れ技の回数制限が設けられた。
こうした変更後のルールに対応しようと、すでに各選手はトレーニングに精を出している。東京五輪で代表争いをした杉野正尭、米倉は従来の演技に磨きをかけながらも、新技に臨む。「自分の演技をやりきって代表を勝ち取り、世界選手権で団体、種目別のあん馬と鉄棒で金メダルを取りたい」(杉野)、「跳馬で最高難度の技を2本組み合わせている現役選手はいないので、覚悟をもって取り組みたい」(米倉)と、具体的な目標を掲げ練習に励む。
両選手以外に、秋の団体でメンバー入りした春木三憲、柚木健大朗も日本代表を狙う。「21年に初めてナショナル(特別強化選手)入りし、自信も付いてきた」(春木)、「亀(亀山)さんのアドバイスを受けてから、あん馬でミスがなくなった。22年は世界選手権で団体金メダルを取りたい」(柚木)。一方、ナショナル入りしたものの団体戦ではメンバーからはずれた松見一希は、得意種目のゆかを「誰にも負けない武器に」して代表入りを目指す。
他のメンバーも「得意のあん馬と鉄棒を鍛える」(石澤大翔)、「自分を信じる」(田浦誠也)、「執念で代表の座をつかみ取りたい」(髙橋一矢)と語気を強め、高みを志す。武田一志は「ベテランならではの洗練された演技を披露し、代表入りを狙います」と宣言。22年は世界選手権をはじめアジア大会、ワールドユニバーシティゲームズ(旧称ユニバーシアード)と国際大会が多く、“ゴールドラッシュ”の年になることが期待される。
加えて米田監督が「重要」と指摘するのがチームにとって柱となる存在。東京五輪で金メダリストとなった順天堂大学の橋本大輝選手の名を挙げ、同世代の北園、杉野、岡慎之助ら若手の成長に期待を寄せた。「次々と高得点をたたき出す柱が欠かせません。若手と、その若手に対しベテランの武田がどこまで頑張れるかが鍵となります」。
北園も「(自分が)柱になるのは当たり前だと思っています。練習の時から引っ張っていきたい」と自信をのぞかせる。
岡は22年3月に高校を卒業し、4月から社会人の大会に出場することが可能で、さらにチーム力がアップしそうだ。21年は成長痛で、ほとんど演技できなかったこともあり、まずはナショナル入りを射程に収める。「一途に取り組んでいきたい」と岡。また新戦力として4月に鹿屋体育大学のエースだった藤巻俊平選手、岡のライバルで21年のインターハイチャンピオンの川上翔平選手(清風高等学校)が入部する。
「クラブのどの選手も高い意識をもっている」と北園。選手層が厚くなることで、今まで以上にクラブ内での競争が激しくなりそうだ。
東京五輪で種目別あん馬5位入賞の亀山耕平は21年を「体操に明け暮れ一瞬で過ぎた1年でした」と振り返る。22年の活動については「ちゃんと演技したいという思いがあるくらいで、具体的な目標はありません」とし、「正直、選手としての区切りをどこで付けるか迷っています」と吐露。半年程度の短期スパンで、今後どうするかを考えていくという。
それでも22年のテーマを聞くと「努力」を挙げ、理由を「体操で学んだことはコツコツやるということ。積み重ねていくしかないんです」と説明。「まだまだ人生は続くので、努力すれば道は拓けると思っています」とはにかんだ。
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・4月23~24日
第76回 全日本体操競技個人総合選手権大会(東京都、東京体育館)
・5月14~15日
第61回 NHK杯体操(同)
・6月17~19日
第76回 全日本体操競技種目別選手権大会(同)
・6月26日~7月7日
FISUワールドユニバーシティゲームズ(中国・成都市)
・9月10~25日
第19回 アジア競技大会(中国・杭州市)
・9月17~19日
第55回 全日本シニア・マスターズ体操競技選手権大会(東京都、アリーナ立川立飛)
・10月29日~11月6日
第51回 世界体操競技選手権大会(英国・リバプール市)
・12月10~11日
第76回 全日本体操団体選手権(福井県、サンドーム福井)