徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)10月26日 月曜日 徳洲新聞 NO.1566 3面

徳洲会医療安全管理部会
「重大事象」テーマに
スキルアップ研修開く

重大事象A・B類型などについてレクチャーする辰巳部長 ブロック長会議後にオンラインで各施設と結び研修を実施

徳洲会医療安全管理部会は9月1日、グループ全体の医療安全活動の質向上のため、「医療法改正に対応する重大事象A・B類型の実践 『判断できる』『集められる』『改善につなげられる』医療安全管理者を目指して」をテーマにスキルアップ研修を開催した。

講師は八尾徳洲会総合病院(大阪府)の辰巳陽一・医療安全管理部長兼同部会顧問(近畿大学医学部・近畿大学病院客員教授)。

全国のグループ病院の医療安全管理担当者を対象にオンライン形式で行い、72施設から約140人が参加した。

今年4月の医療法改正では、「患者への影響度」と「回避可能性」の観点から重大事象をA類型(患者への影響度が大きく、確実に回避する手段が普及している事象)とB類型(患者への影響度が大きく、回避可能性は必ずしも高くない事象)に分類し、医療機関に把握・検証などを義務付けた(他に「患者への影響度が比較的小さい事象」としてC類型がある)。再発防止の推進が狙いだ。

研修の前半では、事故対応の目的や進め方、報告のしやすさと心理的安全性、事実確認・聞き取り・記録などについてレクチャー。後半は各分類の定義や対応など詳説し、「分類はゴールではなく“学習する組織”への入り口です。重大事象の対応は、個人を責めるのでなく、客観的事実・構造的要因・改善可能な条件を徹底して見ることが肝要です」と呼びかけた。

部会長の西村和恵・吹田徳洲会病院(大阪府)医療安全管理室長は「法制度の基本や対応方法などについて共通認識を得ることが今回の目的でした。ぜひ受講者の方々には各病院で、多職種でディスカッションしながら改善活動を続けてほしいです」と期待を寄せた。

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