徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2026年(令和8年)09月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1561 3面

徳洲会感染管理部会
感染管理実務担当者を養成
半年にわたるグループ内認定研修開講

徳洲会感染管理部会は8月21日、一般社団法人徳洲会(社徳)東京本部で2026年度感染管理実務担当者グループ内認定研修の開講式を行った。全国の徳洲会グループ病院から感染管理の実務に携わる15人の職員が参加。来年2月までの約半年間、対面式の集合研修(座学・演習・グループワーク)とオンラインでの研修を重ね、病院の感染管理に必要な幅広い知識や技術を習得していく。

「横のつながりを大切にしてください」と部会長の佐藤部長 螢光物質を汚染に見立て、ブラックライトで消毒状況を確認 一つひとつ手順を確認しながら、フルPPEの着脱を体験

同部会は23年度に「感染管理実務担当者(ICP)育成コース」を開始。昨年度からは、より実践に即した内容にブラッシュアップするなど刷新、現行の研修となった。旧ICPコースから数え4年目となる。

感染管理認定看護師の教育コースに準拠した内容で、感染管理の実務者として必要な知識・技術を体系的に学べるのが特徴。専門知識をもつ同部会執行部メンバーらが講師を務める。

開講式では冒頭、部会長である佐藤守彦・湘南鎌倉総合病院(神奈川県)感染対策室部長が「4年目を迎え、部会として感染管理の実務担当者を養成する研修会の運営に関して、だいぶノウハウを確立することができました。ぜひ、しっかりと予習をしたうえで受講し、興味をもった分野に関しては、皆さん各自で、より深掘りして学んでいただければと思います。また横のつながりを大切にしてください。閉講式を迎える頃には、自信をもって感染対策の実務に臨めるようになっていることを期待しています」と挨拶。

続いて社徳医療安全・感染管理部の深野明美部長が「皆さんには、ぜひ、ここで学んだことを、それぞれの病院で広げていただきたいと考えています。感染管理はひとりではできることに限りがありますので、病院の感染対策のメンバーと共有し、感染対策の基盤づくりや質の向上に取り組んでいっていただければと思います」と呼びかけた。

同研修会には部会執行部として、副部会長の伊藤恭子・福岡徳洲会病院看護主任(感染症看護専門看護師)、副部会長の松田有司・高砂西部病院(兵庫県)感染対策室長(感染制御実践看護師)、鹿児島徳洲会病院の仮重喜代美・看護師長(感染管理認定看護師)、館山病院(千葉県)の杉田雅央・看護師長(同)、近江草津徳洲会病院(滋賀県)の宇野友美・看護主任(同)が参加し、講師を担ったり、進行をサポートしたりした。

開講式の後、「感染対策の基礎知識(標準予防策)」をテーマに、南部徳洲会病院(沖縄県)の安里千尋・感染管理認定看護師が、医療現場での感染源、標準予防策の実践項目(10項目)、手指衛生などについて講義。この後、日鋼記念病院(北海道)の加藤美紀・感染管理認定看護師が「感染経路別予防策」をテーマに、接触感染や飛沫感染、空気感染の経路別に予防策などをレクチャーした。

後半は伊藤・看護主任を中心に執行部が講師を務め、PPE(個人防護具)着脱や手指衛生、定量的テスター装置を用いたN95マスクのフィッティングテスト、輸液ラインのアクセスポートの消毒、集尿容器の回収や口腔ケアの感染対策などに関する教育的手法を学ぶプログラムを実施。ブラックライトに反応する螢光物質を含んだ手洗い評価キットなどを活用し演習形式で行った。最後にフルPPEの着脱訓練を実施。グループに分かれ一日の振り返りを行い、全体発表で共有し、この日の研修を終了。

伊藤・看護主任は「“感染対策は一日にして成らず”です。一滴の水を垂らすと波紋が広がるように、少しずつでも仲間を増やしていきながら、多職種を巻き込み、組織全体で取り組むことが大切です。そのためのアプローチの方法なども、学んでいっていただければと思います」と受講者にエールを送った。

PAGE TOP

PAGE TOP