
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)09月21日 月曜日 徳洲新聞 NO.1561 3面
トリアージの実習を行う受講者と久保・看護師長(左)
NPO法人TMAT(徳洲会医療救援隊)は8月29日、榛原総合病院(静岡県)で開かれた静岡県看護協会榛原支部の災害看護研修で講師を務めた。同支部が研修の講師をNPO法人に委託したのは初。徳洲会グループ内外の看護職80人が受講した。
当日は、TMAT隊員の髙力俊策・東京西徳洲会病院院長補佐兼外科主任部長、栁澤修平・四街道徳洲会病院(千葉県)副看護部長、久保健一・湘南大磯病院(神奈川県)看護師長、佐藤哲也・湘南藤沢徳洲会病院(同)看護師がテーマごとに登壇した。
研修内容は、TMATが実施している「国内災害医療支援トレーニングコース」をベースに構成。まず、救急医療と災害医療との違いを説明し、そのうえで災害対応の標準手順「CSCATTT」(Command and Control:指揮と連携、Safety:安全確保、Communication:情報収集・伝達、Assessment:評価、Triage:緊急度・重症度選別、Transport:搬送、Treatment:治療)を紹介した。
また、被災者を傷病人としてだけではなく生活者として捉え、生活環境を整えることの大切さも強調。2011年の東日本大震災では、約2万個の老眼鏡を配ったエピソードなどを披露した。避難所での災害関連死を防ぐ段ボールベッドの活用にも触れ、「最も困難な状況にある人のもとへ出向く」というTMATの原則を伝えた。
後半は、災害現場で多くの負傷者が発生した場合に用いるSTART法によるトリアージ(緊急度・重症度分類)をグループに分かれて演習し、多職種連携のポイントを伝えた。参加した看護師からは「ふだんの看護が災害対応の土台になると再認識できました。ハザードマップやトリアージなどを実践的に学べ、貴重な機会でした」と好評だった。