
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2026年(令和8年)09月14日 月曜日 徳洲新聞 NO.1560 3面
徳洲会看護部門は8月22日、湘南鎌倉医療大学(神奈川県)を会場に「第1回徳洲会看護研究発表会」を開催した。テーマは「未来を支える看護の探求~徳洲会グループの連携と共創~」。日々の看護実践から得られた成果をグループ全体で共有し、グループのスケールメリットを生かした連携と共創を図ることで、看護の質向上と未来の看護を支える力を創出するのが目的。全国の徳洲会グループ病院から84演題(特別演題1演題、口演46演題、ポスター37演題)の発表があり、当日は会場を4つに分けて学会形式で行った。
第1会場(口演会場)の様子
第3会場(ポスター会場)の様子
1年以上の準備期間を共にした運営スタッフら
開会式で一般社団法人徳洲会の八木沼正子・看護部門本部長は、全国から集まった330人超の参加者や会場を提供した大学に感謝を表したうえで、「少子高齢化のなかで、看護の力が多くのことを変えていけると、現場のなかで感じているのではないでしょうか。今回は現場から生まれた成果を共有できることをうれしく思います」と強調。“業務改善発表”から“看護研究発表”へと形を変えて初開催したことに触れ、「日々の仕事で積み重ねているデータを活用し、看護の質向上につなげてください」と発表会の意義をアピールした。
その後、参加者は口演2会場、ポスター2会場に分かれ、興味のある演題発表が行われる会場を巡りながら研鑽した。演題は「感染・安全管理」、「退院支援・地域連携」、「教育・人材育成」、「業務改善・DX」、「看護実践・ケア」といった多岐にわたるテーマで構成、グループ病院から日頃の取り組みが集結した。
口演会場では、満席の客席から次々と手が上がり、熱気あふれる議論を展開。ポスター会場でも、発表者の周囲に参加者が密度の高い輪をつくり、実践の工夫や課題について熱心に質問を投げかける姿が見られた。
また、第1会場で実施した特別演題では、診療看護師特定看護師委員会の野津花子・山形徳洲会病院看護副主任(診療看護師)が「特定行為研修修了者の活動に関連する要因の検討:多施設横断研究」と題し発表。グループ内の特定行為研修修了者を対象とした調査結果をもとに、月1回以上の特定行為実践の有無に影響を与える要因を分析。個人的要因よりも、病棟横断的な活動の有無や所属部署といった組織的要因が強く関連していることを示し、修了者が十分な力を発揮するための組織的な環境整備やマネジメントの重要性を訴えた。
閉会式では、まず有田清子・湘南鎌倉医療大学学部長が「現場の困りごとがそのまま研究の問いになっており、深い印象を受けました。今後は施設を超えた共同研究が生まれることを期待しています」と評価。続いて、山上美恵子・介護事業部看護・介護部長は「業務改善から始まった発表会が、真の看護研究へと深化してきたことをうれしく思います。現場の努力が実を結んでいます」と振り返った。
倉掛真理子・業務部長は「身体的拘束の低減など、各施設が業務改善に真摯に取り組んできた成果を実感しました。この取り組みを続けてください」と継続の重要性を指摘。坂本眞起代・総務・人事部長は「長年の教育の積み重ねが今回の成功につながりました。グループのビッグデータをもとに、外部に対しても積極的に発信していきましょう」と期待を寄せた。
八木沼本部長は「徳洲会グループは現在、年間約1,700万人もの患者さんを診ています。これほど多くの患者さんに医療・看護を提供している実績と自負をもち、そのビッグデータを活用して自分たちの看護を形にしていってください」とエール。
最後に、照屋いずみ教育部長が「施設の枠を超えて知識や経験を共有し、互いに学び合うことこそが徳洲会グループの強みです。本日得た学びをそれぞれの現場にもち帰り、明日からの看護実践に生かしてください」と締めくくり、閉会した。