
徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest

徳洲新聞ダイジェスト
Tokushukai medical group newspaper digest
2024年(令和6年)10月07日 月曜日 徳洲新聞 NO.1461 3面
「手術支援ロボットの新しい価値を提案していきたい」と只野社長
リバーフィールドの只野耕太郎社長は「Saroaサージカルシステムの紹介」と題し講演した。同機器は力覚提示機能を有するのが最大の特徴。これはロボットアームの先端にかかっている力を、術者に感覚としてフィードバックする機能で、力加減を調整し臓器を優しく扱える(脆弱な臓器の挫滅リスクを低減)、操作習得のラーニングカーブを短縮できるといったことが期待できると説明した。
同機能では術者の感覚だけでなく、鉗子の把持力を数値としても表示できるため、若手医師の指導にも活用可能。また、手術中の力の情報はデータとして蓄積できることから、手術の評価に加え将来的にはAI(人工知能)への学習による手術支援にもつながることを示唆。「手術支援ロボットの新しい価値を提案していきたい。データを蓄積してエビデンスとして示していきたい」と意欲を示した。
ペイシェントカート(患者側)は3本のロボットアームで構成されており、軽量かつコンパクトなため、手術室の床補強や拡張などは必要なく利用可能。オープンプラットフォームを採用しており、内視鏡やモニタ、電気メス装置などは一般的な他社製品を組み合わせ使用できる。また、サージョンコンソール(術者側)はオープンタイプであり、周囲のスタッフと画面を共有しながら手術を進めることも可能だ。
同機器は2023年5月に胸部外科(心臓外科を除く)、一般消化器外科、泌尿器科、婦人科で薬事承認を取得。国内での臨床使用を進めると同時に、海外展開にも注力していると強調した。
徳洲会との共同実験にも触れ、八尾徳洲会総合病院(大阪府)で、低軌道衛星通信を用いた移動型遠隔手術システムの実証実験を、世界で初めて実施したと報告。「遠隔手術の実臨床に向け、徳洲会グループと一緒に実現できればと考えています」と力を込めた。