徳洲新聞ダイジェスト

Tokushukai medical group newspaper digest

2023年(令和5年)10月02日 月曜日 徳洲新聞 NO.1409 3面

湘南藤沢病院
病理標本の質向上へ
細胞診技術セミナー初開催

実習ではマイナス30℃の庫内で凍結された組織を4μmに薄切 講義後に記念撮影(川本医師は前列右から2人目)

湘南藤沢徳洲会病院(神奈川県)は9月2日、院内で「病理・細胞診技術セミナー」を初開催した。外部講師として、一級臨床検査技師の資格をもつ山田正人・帝京大学医学部附属溝口病院臨床病理部副技師長を招聘。湘南藤沢病院に加え、鎌ケ谷総合病院(千葉県)、静岡徳洲会病院から計15人の臨床検査技師が受講した。

企画した湘南藤沢病院の川本雅司・病理診断科医師は「検査を支えているのが技師さんであり、多くの場面で専門性を発揮しています。今回のセミナーは、国内で数少ない一級臨床検査技師を講師に招き、あらためて基礎から学び、標本作製の質向上を目指すのが目的です。また、複数の徳洲会病院が参加しているので、積極的に意見交換をして、高みを目指してほしいと思います」と説明した。

まず組織標本や細胞診標本、術中迅速標本を作製する際の工夫などについて講義を受けた後、検査室に移動し、実際に術中迅速標本を作製する実習を行った。術中迅速診断では、手術中の限られた時間内に、摘出した腫瘍が良性か悪性か確認したり、転移や取り残しがないかを調べたりする。この診断結果により、手術範囲や術式が決定するため、迅速性と正確性が求められる。

実習では、マイナス30℃の庫内で凍結された組織を4μmに薄切、さらにH-E染色を行うという工程のなかで、効率的な作業法や標本の質を向上するためのアドバイスを受けた。川本医師は「標本作製は、上手な人のやり方を真似するのが上達の近道だと考えます。受講者は各病院に戻ってから、現場で生かしてほしいです。今回は基礎的な内容でしたが、今後もさまざまなテーマで続けていきたいと思います」と明かしている。

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